ユーザーは電子コンテンツの何を購入しているの?

2011年10月27日 11:00

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記事提供元:スラド

 insiderman 曰く、

 とある電子書籍の最後のページに、「本電子書籍は購入者個人の閲覧の目的のためにのみ、ファイルの閲覧が許諾されています。」という文言があるそうだ (Copy & Copyright Diary の記事より) 。

 当然ながら、著作権はコンテンツを「出す」側の権利であり、著作権によって読者がコンテンツを読んだり視聴することを制限することはできない。そのため、このような表示は非常にナンセンスであり、著作権法で保護が認められる範囲を超えた制限を利用者に課しているのではないか、と記事内では述べられている。このような不可思議なことが起こるのも、ユーザーが電子コンテンツを購入する際に「何を購入しているのか」を気にしていないからではないだろうか? その本を読む権利を購入しているのか、それとも特定のデバイスで再生する権利を購入しているのか、はたまたデータを自由に扱える権利を購入しているのか、売る側も買う側もよく理解できていないのだろう。

 今日では電子書籍が注目されているが、ユーザーが購入した権利というのは、紙の書籍を購入した際の権利と比べて大きく少ないかもしれない。電子コンテンツを購入する際は気を付けてほしいものだ。

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