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Facebook、2011年の広告売上高は前年比2倍の38億ドル:クレジットなど広告外収益も急拡大
フェイスブックの2009年から2013年の広告売上高の推移を示すグラフ(出典:eMarketer、2011年9月)[写真拡大]
米調査会社イーマーケター(eMarketer)は20日、米SNS大手フェイスブック(Facebook)の今年の広告売上高が前年比2倍の38億ドル(約2,900億円)になるとの予想を発表した。仮想通貨「フェイスブック・クレジット」(Facebook Credits)など広告外の収入も大幅に増加する見込み。
同社は1月時点の予想でフェイスブックの2011年の広告売上高が40億5,000万ドルになるとしていたが、前回予想からは下方修正した。
ただ、同社はフェイスブックの事業全体が勢いを失ったのではないと説明している。同社の主席アナリストであるDebra Aho Williamson氏は「フェイスブックの収益源は今後も多様化し、フェイスブック・クレジットのような広告以外の収益の割合が増加していくのに対し、広告の売上高の割合は減少していく」と述べている。
同社によると、フェイスブックの広告以外の収益も含めた今年の総売上高は42億7,000万ドルとなる見込み。同社の2010年の売上高は20億ドルと見られているが、この2倍以上に拡大することになる。
2011年の広告売上高は総売上高の89%となり、2010年の93%から4ポイント低下する見込み。逆に、広告以外の収益は2010年の1億4,000万ドルから4億7,000万ドルに急拡大する見通しだ。
また、広告売上高のうち、米国内の今年の売上高は20億1,000万ドルとなる見込み。広告売上高全体に占める割合は53%で過半数を超えているが、今後は海外売上高の比率が上がり、2013年には海外売上高が過半数を占めると予想している。
絶好調に見えるフェイスブックであるが、Williamson氏は、「フェイスブックはマーケティング担当者へのラブコールに数年間を費やしてきたが、依然としてフェイスブック上での広告は、クリックやその他のアクションの喚起に効率的ではないと考えるのが多数派だ」「フェイスブックはクリック率を改善するか、クリックされなくてもフェイスブック上での広告が有効であることを広告主に示す必要がある」と指摘している。
同社は、ユーザーの利用、マーケティング担当者の利用、広告価格、フェイスブック上でのインプレッション数、調査会社による売上高予想、業界幹部へのインタビューなどからメタ分析によってフェイスブックの売上高の予想を算出している。
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