小惑星探査機ドーン、ベスタ周回軌道に投入

2011年7月19日 12:30

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記事提供元:スラド

 あるAnonymous Coward 曰く、

 NASAは日本時間17日、小惑星探査機ドーン小惑星ベスタを周回する軌道に投入されたと発表した(NASAのプレスリリース月探査情報ステーションの記事)。これまでNEARシューメーカーやはやぶさが訪れたのはいずれも地球近傍小惑星であり、小惑星帯の天体を周回する探査機は世界初となる。

 ドーンは今後約一年をかけてベスタの観測を行う予定で、早ければ8月はじめからデータを取得する予定としている。周回軌道は高度約2700kmで、最終的には高度約200kmまで接近。地形図の作成、鉱物の組成や分布の調査、衛星の存在確認といった作業を行う。ベスタの観測を終えた後は、2015年2月到着を目標に準惑星セレスへと向かうことになる。

 ベスタは直径が468~530kmと小惑星帯の中で3番目の大きさを持つ。表面は玄武岩に覆われており、内部にはカンラン石からなるマントルや鉄とニッケルからなる核が存在すると言われている。一方、セレスは直径約950kmと小惑星帯で最大の大きさを誇り、ごく僅かながら大気を持ち、その内部には氷のマントルが存在すると言われている。将来的には有人探査も考えられているとのことで、新しい発見に期待したい。

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