有人宇宙飛行事業を独占するロシア、料金を値上げ中

2011年7月9日 14:00

印刷

記事提供元:スラド

 あるAnonymous Coward 曰く、

 米国のスペースシャトル計画終了に伴い、有人宇宙飛行を行えるのはロシアのソユーズだけとなる。これに乗じて、ロシアは宇宙飛行士の輸送費用を2005年の約3倍に値上げしようとしているとのこと(WSJ.comの記事その日本語版)。

2004年にスペースシャトル計画の打ち切りが発表されてから、ロシアは8回にわたって米国の宇宙飛行士に対する運賃を値上げしている。直近の契約では、NASAはソユーズのカプセルの1席あたり6,300万ドル(約50億円)を支払うことになる。これは2005年の運賃の2.75倍にあたるとのことだ。

ただし、ロシアの独占がいつまでも続くわけではない。以前のストーリーにもあるように、NASAは民間による宇宙開発を支援しており、計画が予定通りに進めば2016年には商用のクルー輸送が可能になる。中でもSpace Exploration Technologiesが開発中の再利用可能なシステムでは、7人の宇宙飛行士を1回あたり2,000万ドル(約16億円)で国際宇宙ステーションに運ぶことができるそうだ。

 スラッシュドットのコメントを読む | 国際宇宙ステーション | NASA | 宇宙 | ビジネス

 関連ストーリー:
iPhone 4、スペースシャトル最後のミッションで宇宙へ 2011年06月15日
NASA、次世代有人宇宙船「MPCV」計画を発表 2011年05月27日
エンデバー、最後の旅立ち 2011年05月17日
ソユーズを使った民間人の宇宙旅行、2013年に再開 2011年01月16日
国際宇宙ステーション、有人滞在10周年を迎える 2010年11月02日
NASA、民間有人宇宙飛行開発に 5000 万ドル支援 2009年08月14日

 

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連記事