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「空飛ぶタクシー」実現へのエアバスとボーイングの取り組み
maia曰く、 電動、VTOL、自動化を前提としたエアタクシーに向けたエアバスとボーイングの取り組みを比較してみよう。
エアバス(ヘリコプター部門)は10月3日、4人乗りマルチコプター「CityAirbus」の推進システムのテストに成功したと発表した(AIRBUS、TechCrunch、CNBC)。CityAirbusは2018年初飛行、2023年の就航を目指している。一見クワッドのようなダクト付きの固定ピッチのプロペラは上下あって、計8枚。時速120kmで航続は15分。都市内で指定乗降ポイントから空港や駅へのアクセスを想定している。最初はパイロットも乗るようだが、開発が進めば自動化される予定。
ボーイングは10月5日Auroraの買収を発表した(Boeing、THE VERGE)。Auroraは航空技術の研究開発企業で、自動化や電動化含めて色々やっているのだが、DARPAのVTOL X-Plane(XV-24A LightningStrike)を開発したり、またUberのフライングタクシー計画に参加している5企業の一つである。後者に相当するのがeVTOLのようだ。eVTOLは現状の構成では二人乗りで、8ローターのマルチコプターと尾部に推進用プロペラを持つ固定翼機のハイブリッドで、固定翼であることでマルチコプターに比べて効率が3倍という。模型は既に飛んでいるが、実機の実証試験は2020年からダラスとドバイで始める予定(これはUberの計画か)。これも最初はパイロットが乗り、後に自動化される。
固定翼的な効率といえば、ドイツのliliumはAuroraのXV-24Aと似たようなファンクラスターで、五人乗り、時速300km、航続距離300kmを目指している(New Atlas)。Auroraがファンクラスター技術をエアタクシーに活用しても不思議ではない。
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