今日の為替市場ポイント:安全逃避の円買い継続の可能性

2017年9月26日 08:31

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記事提供元:フィスコ


*08:31JST 今日の為替市場ポイント:安全逃避の円買い継続の可能性
25日のドル・円相場は、東京市場では112円53銭から112円09銭まで下落。欧米市場でドル・円は一時111円48銭まで続落し、111円72銭で取引を終えた。

本日26日のドル・円は、米朝緊迫化を背景に有事の円買いが強まり、111円台後半で推移か。ただ、独政権の先行き懸念や年内の米追加利上げ観測を背景にドルの買い戻しも目立ち、112円台まで回復する可能性もあろう。

北朝鮮の李容浩外相は25日、トランプ米大統領の北朝鮮に対する発言に対して「宣戦布告した」と主張し、米爆撃機を今後は自衛のために追撃する可能性があると警告した。これを受けて、サンダース米大統領報道官は「宣戦布告をしていない」と強く否定したものの、市場ではリスク回避姿勢が再び強まり、比較的安全資産とされる円買いが進行している。

一方、ドイツ連邦議会選挙でメルケル首相が率いる与党キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)が第一党を維持したものの、連立交渉が難航するとの懸念からドル買い・ユーロ売り基調が継続し、ドル・円相場にもこの流れが波及しているもよう。また、ニューヨーク連邦準備銀行のダドリー総裁が25日の講演で12月の利上げに前向きな姿勢を示すなど、
年内の追加利上げ観測も根強く、ドルが下げ渋っている。27日(米東部時間)には米トランプ政権と与党・共和党が税制改革の新案の公表を控えており、市場では内容を見極めたいとの思惑から、ポジションがとりづらい展開となりそうだ。アジア市場では日経平均の動向を意識した取引が続くとみられる。《WA》

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