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AIに置きかわってほしくない職業 板前が6割、医師が5割
AIに医療系の職業に関して置き換わってほしくないものは、「救急救命士」が最も多く52.1%となったほか、「医師」が48.8%とこれに続いた。[写真拡大]
ジャストシステムは人工知能に対する認識や期待について、15~69歳の男女を対象に調査し、結果を公表した。これによれば、AIを活用してユーザーに最適な「物件情報」、「求人情報」、「飲食店情報」、「ファッション情報」、「学習教材」、「フィットネスに関する情報」、「旅行先や宿泊先情報」を提案してくれるWebアプリについて、「利用したことがある」との回答は総じて5%以下にとどまった。ただし、年代別に見ると10代では「飲食店情報」の16.9%となったほか、すべての項目で利用経験が10%を上回っている。
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AIを使った自動運転に対しては、「とても期待している」、「どちらかというと期待している」の合計が過半数を上回った(57.2%)。また、AIやロボットの医療現場での活用に関しても、「とても期待している」、「どちらかというと期待している」の合計がどちらも過半数(AI:57.2%、ロボット:56.8%)を上回った。
AIに医療系の職業に関して置き換わってほしくないものは、「救急救命士」が最も多く52.1%となったほか、「医師」が48.8%とこれに続いた。一方、置き換わってほしい職業のトップは「医療事務」となり、「全ての仕事」、「一部の仕事」が置き換わってほしいの合計は6割近く(60.3%)となった。また、飲食系の職業に関して置き換わってほしくないものは、「和菓子職人」が最も多く55.7%となったほか、「板前」が55.3%、「寿司職人」が55.2%とこれに続いた。一方、置き換わってほしい職業のトップは「栄養士」となり、「全ての仕事」、「一部の仕事」が置き換わってほしいの合計は5割近く(48.8%)となった。
野村総合研究所と英オックスフォード大学の共同研究によれば、今後AIによって代替される可能性の高い職業の特徴として、抽象的な概念を整理・創出するような「創造性」、他者との協調や交渉がありサービス志向性が求められる「ソーシャル・インテリジェンス」、決まった形で仕事を定義し難く秩序的・体系的な操作で業務が完結しない「非定形」、の3つが挙げられており、調査から明らかになった希望に近いものとなっている。AIが徐々に生活に浸透してきたことで、AIのできることへの認識が高まってきていることがうかがえる。(編集担当:久保田雄城)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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