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ソニー、電子お薬手帳で医薬品の緊急安全性情報・速報を無償配信
サービスのイメージ(ソニーの発表資料より)[写真拡大]
ソニーは5月より電子お薬手帳サービスharmo(ハルモ)にて、「医薬品に関する緊急安全性情報・安全性速報」に関する患者向け情報の無償提供をスタートする。本サービスは医薬品に関わる緊急安全性情報・安全性速報が発信された際に、対象となる患者を抽出、当該患者のスマートフォンに通知することで注意喚起を促すことを目的としている。
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配信サービスには一般社団法人くすりの適正使用協議会の協力のもと、参画する製薬企業47社の情報を提供していく。本サービスにより、患者は自身が服用している医薬品の最新情報をいち早く把握、医療機関や薬局への相談など次なる対処に迅速に行動を移せる。
harmoは電子お薬手帳を基盤とした医療情報連携システム。患者自身が服薬情報を簡単に一元管理でき、それを医療関係者が共有したうえで活用できる。その特徴は、個人情報や薬剤情報を各々暗号化のうえ分離保存を実現したクラウドサービスを運営していることである。氏名・生年月日などの個人を容易に特定できる情報はICカードやスマートフォンに、調剤履歴などはクラウドへと別々に保存されているわけだ。
これにより情報通知者もソニーも患者の個人情報を取得することなしに配信サービスが可能となっている。名前と医療情報を別々に管理できるプラットフォームは珍しく、セキュリティ面で信頼性が高いことから今後さまざまな分野での応用が期待されている。
医療分野は紙文化の名残が強く、電子化の遅れが課題となっている。厚生労働省や医療業界全体としても各業務を効率化しないと高齢化や慢性疾患など未来への医療へ対処できないというのは共通理解としてある。その起点として電子お薬手帳は期待されているわけだ。
近年医療を取り巻く状況も大きく変化、少子高齢化や患者ニーズの変化により一つの病院で全てを完結する「病院完結型医療」から各病院が連携して患者の診療を行う「地域完結型医療」の実現が求められている。医療関係者のあいだでも患者の情報共有が早急に必要とされていることから、本サービスにおけるソニーの情報配信サービスは医療改革へ向けた次なる一歩である。
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