AIが顧客の気持ちを推察し旅行選びを支援、NTTレゾナントが開発へ

2017年4月7日 09:50

印刷

記事提供元:エコノミックニュース

NTTレゾナントは、AIが対話を通じて顧客の気分を推察し、顧客理解を提案につなげる、旅選び行動支援サービスの開発に着手することを発表した

NTTレゾナントは、AIが対話を通じて顧客の気分を推察し、顧客理解を提案につなげる、旅選び行動支援サービスの開発に着手することを発表した[写真拡大]

NTTレゾナントは、AIが対話を通じて顧客の気分を推察し、顧客理解を提案につなげる、旅選び行動支援サービスの開発に着手することを発表した。2017年9月にサービス提供を開始する計画だ。16年9月にはすでに「教えて!goo」でのAIサービスに、一問一答形式で回答を生成する対話エンジンが実装されているが、今回新たにリアルタイムの対話を繰り返し、あいまいな気分から関心事推察する対話エンジンを開発。「教えて!goo」の旅行に関するQ&Aデータ、「gooブログ」の旅行体験記事、「goo旅行」の観光地情報、「goo地図」の地域情報といった複数のデータベースのディープラーニングにより気分に寄り添った旅先の提案、旅に出るきっかけ作りを行う。

たとえば、「のんびりしたい」「癒されたい」などのあいまいなキーワードを入力すると、「瀬戸内海 直島アートを巡る旅」「のんびり京都を巡る旅」などの選択肢が提示され、さらには「珍しいものが見たい」などキーワードを追加していくことで旅行プランが完成する。顧客が旅行先について調べる必要がなく、ブログなどのソーシャル情報も活用したプランが立てられるという。学習させるデータベースの量を増やしていくことできめ細やかな対応を目指す。

「goo」は今年でオープン20周年を迎える。同社はGoogleが検索エンジンを導入する1年前の1997年に「ロボット型検索エンジン」を導入。98年にネット辞書、00年にはQ&Aサービス、03年には日本語の表記ゆれに対応したサジェスト機能などの技術を世界に送り出してきた。旅選び行動支援サービスでは、同社がこれまで培った検索ナビゲーション技術や、自然言語処理技術を活かして、本人が自覚していない意図までも把握してレコメンドに活用し、より顧客の好みに合ったサービスを提供することを目標としている。

同サービスのリリースにより、旅行に出かける敷居が低くなり、本人が練ったものよりも個人の趣向に即したプランが楽しめるようになるかもしれない。(編集担当:久保田雄城)

■関連記事
心疾患予防に革命 AI搭載のモバイル心電計開発へ
歩数に応じてクーポン提供 第一生命と日本MSなど、行動変容を促すアプリを開発
AIによる英会話学習はアプリからプロダクトへ
AIでフェイクニュースを判定 計算社会科学の応用ひろがる
日立ら開発のAI、ウェアラブルデバイスから作業内容をリアルタイムに認識

※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。

関連キーワード

関連記事