日経新聞でAIによる決算短信の配信が始まる

2017年1月28日 18:15

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 日本経済新聞社は25日、AIが企業決算の要点を記事にまとめ、自動配信するサービス「決算サマリー」をベータ版として公開した(公式ページ日経ビジネスオンラインの記事TechCrunch Japanの記事J-CASTニュースの記事)。

このAIは日経と言語理解研究所(ILU)、東大松尾研究室が共同研究しているものだ。処理対象は上場企業の決算短信のうち、AIが処理できる形式の約3000社となっている。文章作成から配信までをシステムが完全自動で実施しており、人によるチェックや修正などは一切行わないという。

タレコミ時点で「サカイ引越センターの16年4~12月期、純利益12.9%減29億円」などの30件以上の記事が公開されている。一部の記事では違和感のある表現なども残るものの、元々決算短信は定型文的なこともあり、言われなければ気にならないものも多そうだ。

まだまだ記事すべてをAI任せにとはいかないが、リリース文など定型的なものは多いので、他の分野にも応用が期待できそうである。

 28日時点で記事は200本を超えており、日経電子版の「決算サマリー (Beta) 一覧」にまとめられている。なお、日本経済新聞の紙面では使用しないとのこと。

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