東大とドコモ、脈の揺らぎを自己管理できるアプリの臨床研究

2016年4月22日 06:20

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「HearTily」アプリのイメージ(NTTドコモ発表資料より)

「HearTily」アプリのイメージ(NTTドコモ発表資料より)[写真拡大]

 東京大学とドコモは、脈の揺らぎを自分で管理・記録するスマホアプリ「HearTily(ハーティリー)」を開発し、臨床研究を始めた。

 「HearTily」は、スマホを活用して脈を検知・収集し、脈の揺らぎを簡単に測定できるアプリで、得られた脈拍とそれを解析した図を履歴として可視化できる。一般的に初期の不整脈は短い時間しか生じず、また数日に1回しか生じないので、健康診断時の心電図では見逃されがちだという。

 臨床研究では、研究参加に同意した20歳以上の日本在住者を対象に、1年間継続して自身のデータを記録してもらう。参加者は「HearTily」を用いて、利用開始時と終了時に身長・体重などの基本情報と高血圧の有無などの既往歴や症状などを入力し、1日1回(1分程度)脈拍を記録、1~2週間ごとに動悸の有無等の質問に回答する。アプリ提供は
https://itunes.apple.com/jp/app/heartily/id1090340555?l=ja&ls=1&mt=8

 研究グループは、参加者から提供される測定データ、生活習慣情報、病歴を大規模に収集・解析することによって、不整脈と生活習慣病の関連性を明らかにし、不整脈に起因する病気の予後改善などへの応用に役立てたいとしている。(記事:阪木朱玲・記事一覧を見る

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