硫酸塩エアロゾルには地球温暖化を防ぐ効果がある?

2016年4月2日 18:32

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 粒子径が2.5マイクロメートル以下の微小粒子状物質(PM2.5)は大気汚染の象徴として昨今よく知られるようになったが、その主成分である「硫酸塩エアロゾル」には地球温暖化を抑える効果があるという(ギズモード・ジャパン)。

 イエール大学の研究では、1964年から2010年までの温室効果ガスによる気温上昇とエアロゾル排出による気温抑制を統計学的手法で分けてみた結果、エアロゾル粒子(主に硫酸塩)が過去半世紀の陸地部の気温上昇を一時的に約30%抑えていたことが判明したという。

 一方、欧州では大気汚染を減らしたら北極の温暖化が加速してしまったという話も出ているとのこと。VWのエコディーゼルは地球を救っていたというのは星新一的でいくぶん興味深い。

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