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岡山大、高圧高温化の生成シミュレーションで新種の氷を発見
新種の氷の単位結晶構造(左)と氷VIIの単位結晶構造(右)。結晶構造がわかりやすいように1分子を1つの球で表現している(岡山大学の発表資料より)[写真拡大]
岡山大学の望月建爾助教らによる研究グループは、高温高圧下で液体から氷を生成する過程で、新しい種類の氷が出現することを発見した。
氷には温度と圧力に応じて16種類が存在し、氷VIIは温度100℃・圧力2万気圧以上の条件で存在するが、その形成プロセスは明らかになっていなかった。
今回の研究では、分子シミュレーションによって水から氷VIIが生成される過程を1ピコ秒(ピコは1兆分の1)ごとに観察し、その形成メカニズムを明らかにした。その際、氷VIIが生じる過程で新種の氷が一時的に出現することを発見した。この氷は、これまでに発見されていた16種類の氷とは結晶構造が異なることも分かった。
この研究成果は、海王星などの巨大惑星に存在すると考えられている高温高圧下での氷についての理解を進めるものであり、惑星の地質や気象を理解するのに役立つと考えられる。
なお、この内容は6月6日に「Physical Chemistry Chemical Physics」オンライン板に掲載された。
■液体の水から氷VIIまでの結晶化過程を示す動画
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