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日清食品がアフリカに進出、日本の即席麺メーカー初 ケニアで合弁事業
日清食品ホールディングス(HD)は21日、同社の社会貢献活動のパートナーである「国立ジョモケニヤッタ農工大学(以下JKUAT)」と設立した合弁会社により、アフリカのケニア共和国において即席麺事業を開始すると発表した。今回の事業は日本国内の即席麺メーカーとして初めてのアフリカ進出となる。なお、同合弁会社は日清食品HDの連結子会社となる予定。
日清食品グループは世界各国で培ってきた高い技術力とマーケティング力を誇っている。一方、JKUATは、ケニア国内での認知度と信頼度が高いことから、販売面において強みを発揮できるほか、政府との関係を生かした新たな販路の開拓も期待できる。合弁会社は両法人の強みを生かし、同国に根ざした事業を展開していく。なお、事業開始から当面の間は、日清食品HDの子会社であるインド日清から製品を輸入して販売するが、来秋には自社工場を立ち上げ、現地生産を開始する予定。
ケニアは、人口が約4,200万人、1人当たりのGDP(名目)が800ドル、15歳未満の若年層が人口の約45%を占める若くて活気にあふれた国で、今後の人口の増加や急激な経済成長が見込まれている。
このような環境のもと、ケニア国内では輸入品の即席麺が徐々に浸透しつつある。他の新興国と同様、ケニアでも消費が活発化していることに加え、簡便な食事へのニーズが高まっていることから今後も急速な需要拡大が期待されており、日清食品HDは同国における即席麺の消費量が5年後に年間2億食を超えると推定している。
今回日清食品HDは、即席麺市場が確立する前の段階で早期参入することで同社グループの持つ強みを生かし、マーケットの拡大を図る。
また、同様に経済成長を続ける周辺国(タンザニア、ウガンダ、ブルンジ、ルワンダ)も有望な市場になると見込まれており、日清食品HDはさらなる市場進出を狙う。
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