毛髪の再生に脂肪細胞が深く関わる。イェール大学研究チームが解明

2011年9月9日 11:30

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記事提供元:スラド

 capra 曰く、

 ハゲの特効薬にまた一歩近づいたようだ。イェール大学の研究チームが脂肪細胞が育毛をトリガーする信号を出していることを突き止めたとのこと (Science Debate の記事本家 /. 記事より) 。

 男性型脱毛症では毛嚢に幹細胞が存在することは確認されているが、この幹細胞には毛髪を再生する力はなくなっているという。毛嚢の幹細胞は「育毛せよ」との信号が送られてきてこそその力を発揮するが、今まではどこからこの信号が送られてくるか分かっていなかった。イェール大学の研究によると、この信号は皮膚下の含脂肪細胞から送られてくるとのこと。脱毛が進行すると頭皮の脂肪層も縮小し、毛髪が再生するときにはこの脂肪層がまた増えるそうなのだが、マウスを使った実験でこの脂肪層の増加に関わっている脂肪前駆体細胞という幹細胞の一種が毛髪の再生自体にも大きな役割を担っているとが明らかになった。

 研究チームは脂肪前駆体細胞から発せられる信号をさらに分析し、人間でも同様の働きが期待できるかを解明していきたいとのことだ。

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