ファミリーマート、4つの温度帯の販売設備を搭載した移動販売車を導入

2011年9月8日 14:57

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4温度帯の販売設備を搭載した移動コンビニ「ファミマ号」(写真:ファミリーマート 提供)

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  • 4温度帯の販売設備を搭載した移動コンビニ「ファミマ号」(写真:ファミリーマート 提供)
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 ファミリーマートは8日、常温・定温(16~20℃)・冷蔵(3~8℃)・冷凍(-24℃以下)の4温度帯の販売設備を搭載した移動コンビニ「ファミマ号」を稼動すると発表した。4温度帯の販売設備を備えた移動販売車の導入は、同社として初めての取り組みとなる。車両は、am/pm配送車を改造した3tトラックを使用する。営業時間は10時~18時の予定。

 「ファミマ号」は、専用の発電機を搭載しているため、停電地域でも営業が可能。また、電子レンジ、電気ポット、手洗い場を搭載。買い物のしやすさを考慮し、出入り口となる昇降ステップを2箇所設置した。さらに、昇降ステップに手すりを取り付け、乗り降りの負担を軽減。リフトアップ式の開閉扉を採用することで、屋根としても活用が可能。

 まずは、東日本大震災で甚大な被害を受けた、宮城県仙台市の避難所などで、2011年9月中旬から営業を開始する。その後、岩手県、福島県、宮城県を中心に、2011年10月末までに合計3台のファミマ号を稼動する。

 各地で所轄官庁の許可を取得後の営業開始となるが、1号車は、宮城県:仙台市(9月)、石巻市(11月)。2号車は福島県:福島市(10月)、郡山市(12月)。3号車は岩手県:盛岡市(10月)、宮古市(12月)で営業を開始する予定。また、将来的には、各地の買い物不便地域での営業も実施する予定。
 
 おむすび、弁当、飲料、菓子、日用品など、およそ300種類の商品を品揃えするが、「地域のお客さまのニーズにあわせ、品揃えは随時変更していく」(同社)という。「移動コンビニ『ファミマ号』の稼動により、被災地を含む各地の買い物不便地域をカバーし、皆さまの利便性向上に貢献する」と同社はコメントしている。

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