3月上場の駐車場オンライン管理支援のハッチ・ワークは好収益した、地相場入りとみるが!?
2024年12月18日 09:49
ハッチ・ワーク(148A、東証グロース)。月極駐車場のオンライン管理支援サービスを展開。滞納保証料収入が主軸。
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今年3月26日に上場。公開価格2160円に対し2815円の初値で生まれた。30%余りの上値。適宜なIPO人気を背負っての登場だった。
ハッチ・ワークを覗き込もうと思ったキッカケは、四季報の来期(2025年12月期)の独自予想だった。「勢い」を背負って上場してきた企業だということは認めても、今12月期予想に対し「22.95%増収、2.11倍営業増益、33%最終増益」。堂々たるデビューである。
ちなみに公開前期:23年12月期は「売上高20億5600万円、営業利益2000万円、最終利益7700万円」。上場初決算の今12月期は「18.9%の増収(24億4000万円)、834.0%の営業増益(1億9400万円)、283.3%の最終増益(2億6300万円)」計画で立ち上がり、第3四半期末の実績はそれぞれ「17億5300万円、1億3200万円、7300万円」といった具合。
主たる業務な、以下のように捉えればよい。
(I)アットパーキングクラウド(月極駐車場オンライン管理支援サービス): 駐車場契約希望者は検索・申込・契約・決済をオンラインで完結。管理会社は物件情報掲載・募集審査・契約手続き・賃料回収という管理業務を最大限に削減できる。
(II)アットパーキング: 駐車場ポータルサイト:連携する大手住宅ポータルサイトで、契約希望者は検索が容易。24年1月末時点で月間閲覧者は222万ページビュー以上、月間問い合わせ件数2万6000件以上。
(III)アットパーキングウィークリー: 従来探すのが難しかった短期貸し出し駐車場を「1日/1週間/1カ月」といった具合の、設営も行っている。車での小旅行・家族旅行に備えた施策だ。
いずれにしても、駐車場の確保が生命線となるが・・・例えば、埼玉新都市交通と提携した。
埼玉新都市交通では高架下を中心に約900台の月極駐車場を管理していた。が好立地やアクセス性に優れた駐車場が多いことから、「短期利用を希望」する声が増えた。管理が大変。そこで「アットウィークパーキングウィークリー」の導入に踏み切り、ハッチ・ワークと提携。といった具合にハッチ・ワークは貸し出し駐車場確保に、不動産会社等を中心に目配りを強めている。
その延長線上で「貸会議室」事業も、展開している。
本稿作成中の時価は2000円トビ台。3月27日のIPO高値(4015円)から利食い先行を経て8月7日の1726円を底に戻り基調。好収益状況下での時価予想PER:14倍弱をみると地相場入りと捉えることもできるが・・・(記事:千葉明・記事一覧を見る)