インターホン首位:アイホンの医療・介護で安心・効率化をもたらす機器
2024年9月21日 10:16
アイホン(6718、東証プライム)。インターホン業界トップ。ナースコールなど医療・介護向けも注力。海外展開にも積極姿勢。
【こちらも】賃貸物件の管理・仲介でDX化の先頭を走る:アンビションDXの現状
1948年に創業された:東海音響電気研究所が原点。当初はラジオや拡声器などの組立・修繕を手掛けながら、インターホンの研究開発と取り組んでいた。
そんなアイホンが医療介護業界に歩を踏み出したのは、1955年(ナースコール第1号機を国立大府療養所に納入)。
私的な話だが7月末に104歳で死去した親父は入院先で死ぬ直前まで、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の入居者だった。アイホンの緊急通報装置には随分、ご厄介になった。
例えば何か我が身に異変が起こった際、入居室の緊急ボタン(ペンダント式非常ボタン)を押す。「どうしました」施設のスタッフが通報を受け駆け付けてくれる。ベッドから下りた際に転んで「骨折」を危惧して、救急車で病院に運ばれたこともある。ワイヤレス熱線センサが設置されており、例えば一定時間「入居者に動きがないことを検知すれば」スタッフ(あらかじめ設定された連絡先)に通報される。
アイホンの医療用(看護用)や介護用機器は、記した枠組みの範疇にとどまらない。例えば私自身が(骨折・手術の)入院時に、夜中にトイレに立とうとした瞬間に看護師が駆け付け「連絡を入れてください」と諭されトイレまで同伴された。看護師は「患者さんの立ち居振る舞いが容易に察知でき、私たちの手間も随分省ける」と聞いた。
アイホンのインターホン技術をベースにした安全確認・スタッフの省力化機器は、全国病院・施設の約50%導入されている。
アイホンの看護用・介護用機器の詳細は、HPで確認して欲しい。
アイホンの前3月期までの収益動向は「10.8%の経常増益/30.7%の経常減益/47.1%の経常増益」、そして今3月期は「1.6%の増収(623億円)、18.4%の経常減益(50億円)、22.5%の最終減益(36億円)」計画と波が確認できる。
前期でみると北米・欧州をはじめ5カ国・6地域で展開されている海外事業の状況が「波」に関わっていると言える。例えば北米でみると「21.1%増収(119億1000万円)、38.0%営業減益(3億1000万円)」といった具合だ。
本稿作成中の時価は2800円台半ば、予想税引き後配当利回り3.6%余り。年初来高値3230円から8月5日の2350円まで急落後の戻り過程。好配当利回りを背もたれに高値奪還を待つのが賢明か・・・(記事:千葉明・記事一覧を見る)