専門別弁護士紹介のナビゲーター:アシロの時価PER200倍超に悩まされる理由
2024年2月14日 08:52
アシロ(7378、東証グロース)。現代表で創業者の中山博登氏は実に興味深いビジネスを興したものだと感心させられる。
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第1弾は少額短期保険:ベンナビ(弁護士保険)。好んで身を置きたくはないが、法的トラブルに巻き込まれかねない保証はない。そんな時、弁護士に対応を委託する。が具体的にどうしたらよいのか。街を歩き回り弁護士事務所の看板を見つけまわる。電話帳を繰り近場の弁護士事務所にコンタクトをとる。決して効率的とは言えない。
対してベンナビは実に便利なメディア。適宜な弁護士を選択し、初回60分の無料相談。そして弁護士に支払う費用のうち着手金を無料保証、という枠組み。
現状では弁護士の得手とする分野別に、「ベンナビ離婚」「ベンナビ相続」「ベンナビ交通事故」「浮気調査ベンナビ」「人探しの窓口」「キャリズム(転職エージェント探し)」etcのナビゲーションが稼働している。主たる収入源は、いわば客予備軍を設営してもらう得手分野の弁護士の登録料。
齢75歳。時間の経過とともに「(いまは皺くちゃだろうが・・・と自身のことはさておき)◎◎ちゃんに、死ぬまでに1回でいいから会いたい」といった類の思いが募ってくる。「人探しの窓口」を使ってみたい、という気持ちになったりもする。
そしてアシロの事業範囲は記した範囲に留まっていない。「弁護士の転職」や、「社外取締役」「監査役」の選任・就任も範囲内。
2021年7月の公開初値は、公開公募価格を320円上回る1480円。昨年1月の安値628円を経た、昨年23年春に現物出資・償却。7月の980円まで買い戻され、本稿作成中の時価は700円台前半の調整場面。予想税引き後配当利回り2.3%余。がPERは203.89倍と、割高感は拭いきれない。押し目を待ち続けるべきなのか・・・
が2024年10月期計画「32.5%増収、92.8%営業増益」や22年10月期の初配当(12.45円)以降の増配(13.61円、21.43円予想)を見ると、四季報の業績欄の見出し【連続増配期待】に頷かされる。
また至25年10月期の中計で掲げる「売上高55億円(23年10月期比72%増収)、営業利益率20%(1.7%)」、さらには「長期イメージ:28年10月期100億円超」を目の当たりにすると、「もうは、まだなのか」と思う気持ちが頭をもたげてくる・・・そして今期入り後の掲載顧客件数が前年同月比平均24%と知ると・・・(記事:千葉明・記事一覧を見る)