風邪・インフルエンザの季節 風邪をひいたら「服薬」派?「ノン服薬」派?
2023年11月10日 08:04
メドピア(東証プライム)がまたぞろ、興味深い調査結果を発表した。『産業医129名が回答 10月~12月の健康リスク 約9割が「風邪・インフルエンザなどの感染症」』と題するレポートだ。
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子会社:Mediplatが運営するクラウド型健康管理サービス「first call」に登録している、産業医129名に調査した結果である。風邪・インフルエンザなどに最も有効な対策は、「手洗い・うがい」「予防接種」「睡眠」「バランスのよい食事」でレポートは始まっている。
「当然の結果だろう」と、一瞥してスルーしてしまう読者も多いかもしれないが・・・最後まで付き合って頂きたい。臍曲がりの私が興味を抱いた理由は、終盤に出てくるので・・・
Mediplatの医療顧問の医師は「冬季は気温・湿度から、特にウイルス性の感染症が蔓延しやすい。職場で流行すると業務に影響を与えることもある。適切な予防が重要。ワクチン接種・湿度保持・・・リモートワークを運用している企業では、睡眠保持の障害に備え不規則な勤務時間にならないような配慮が必要・・・」としている。無論、納得。
では、風邪をひいてしまったら(風邪の症状が出てきたら)どうすべきか。
約75%の医師が「服薬」を選択している。
がその理由については医師により、千差万別?
ある医師は「服薬は、症状により消耗して2次性に関連した病態を起こすことがないようにする手立て。風邪は上手に落ち着かせることが重要」とした上で、味わいのある?表現でオチ?をつけている。「火事はボヤのうちなら消しやすいのと同様」。
またある医師は「単純に日常生活に支障が出ている時点で問題なので大抵、解熱剤や鎮咳薬を服用」としながら並行して、「薬を処方してもらうよりよりも、市販ののど飴を食べるなどの方が効果的だったりすることも・・・」と指摘。
あえて医師の見解の中から、ユニークなものをセレクトしたわけではない。
一方、25%に当たる医師の「服薬しない」とする理由はこんな具合だ。
「基本的に薬はリスクという考えのもと、治療に必要不可欠でない限り極力薬は服用しないようにしている。特に解熱鎮痛薬や眠剤、安定剤の類は副作用や依存性の面などから、とりわけ避けている」
「38度程度の熱や咳・鼻水・鼻づまり等の症状で、日常生活に多少の支障が出る程度で数日休めば回復するであろうと診断した場合は服薬をしない」
「発熱が余程つらければ解熱剤を使うかもしれないが、極力使わない。充分な睡眠、充分な水分摂取が重要だと考えている」
さて貴方は、どっちの組の医師に組するか?(記事:千葉明・記事一覧を見る)