12月14日に極大を迎えるふたご座流星群 2022年の見頃は

2022年12月7日 11:48

 2022年もふたご座流星群の季節がやってくる。天候にさえ恵まれれば、毎年期待を裏切ることのないのが、このふたご座流星群だ。

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 この流星群と並び3大流星群に数え上げられる、8月13日頃がピークのペルセウス座流星群や、1月4日頃がピークのしぶんぎ座流星群と比べて、肉眼で見える流星数の多さや、ひとつひとつの流星の明るさという点から言っても、ふたご座流星群は群を抜いる。

 活動が活発で素人にも見やすい存在だ(筆者の実経験上、ふたご座流星群は毎年30分程度の間に5個程度の明るい流星が見られているが、ペルセウス座流星群やしぶんぎ座流星群では期待を裏切られる年のほうが多い)。

 国立天文台の発表によれば、2022年のふたご座流星群のピークは東京では12月14日の午後10時頃とのことなので、それほど夜更かしをしなくても見られるのもありがたい。現時点でこの日の天気は晴れと予想されており、まさに格好の観望日和だ。

 ただし、少し残念な情報もある。それはこの日、月齢20.2(満月と比べて明るい部分の面積が約69%と非常に明るい)の月が、東京では午後11時過ぎに上ってくることだ。月の出の直後はそれほど月明かりの影響はないものの、時間の経過とともに徐々に月明かりの弊害が大きくなってくる。

 2022年は12月14日の午後9時から11時あたりが観望の最適時間だろう。ただし、ふたご座流星群は明るい流星も多く出現するので、この時間帯以降でも、月明かりの影響をほとんど受けない明るい元気な流星が見られる可能性は大いにある。その意味では、残業で夜半過ぎでないと星空を眺められない人であっても、このチャンスをあきらめないでいただきたい。

 余談ながら、今から1カ月ほど前にピークを迎えたおうし座流星群は、出現数こそ3大流星群にはかなわないが、2022年は火球(流星で非常に明るいもの)の出現率が高いことが報じられており、筆者も実際に火球クラスの流星を目撃している。Youtubeにも天文マニアによる動画が投稿されているので、予習の意味で確認されてみてはいかがだろうか。(記事:cedar3・記事一覧を見る

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