ゼリア新薬の買いは「株」だろうか、それとも「コンドロイチン」だろうか!?
2021年7月26日 23:23
加齢に伴う(と自身で判断している)「腰痛」「膝痛」に悩まされている。サプリメントの類も何種類か試してみた。「よくなった」という実感を得られないまま今日に至っている。
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整骨院にも足を踏み入れてみたが、無駄足。脊柱管狭窄症で世話になり色々相談に乗ってもらうようになった整形外科医にも、「軟骨が年とともに擦り減ってきた結果」と診断された。だが「軟骨を増やすことはできないのか」という問いかけには、「そんな薬はない。せいぜい筋肉を増やし膝なり腰の動きの負担をカバーする以外にない。どうしようもなくなったら一時凌ぎに注射を打ってやる。古くなった機械に油を注ぐような注射を」で、おしまい。
今朝も送られてきた月刊誌の表4の広告に、ついつい目が行ってしまった。『(腰&膝痛を治すなら)コンドロイチン配合の医薬品』をキーワードに石原慎太郎氏の息子が、商品を片手に呼びかけるように手を差し伸べている広告だった。見入ったら、ゼリア新薬の第3類大衆薬品。ゼリア新薬工業を改めて調べた。
コンドロイチンとは「ムコ多糖体」と呼ばれる粘性物質で、軟骨成分の1つ。人体の中でも特に関節軟骨に多く含まれているという。
1955年12月に設立されたゼリア新薬は59年11月に「コンドロイチン」を発売している。そして64年12月には前記した広告の商品「関節痛・腰痛治療薬 コンドロイチンZS錠」を発売している。60年近い歴史を持つ商品であり、「試してみるか」という気になった。
が、「いくら何でも第3類医薬品を軸に東証1部の企業に駆け上がったわけでもあるまい」、という思いが頭に浮かんだ。前3月期の決算を覗いてみた。主な事業セクターは「医療用医薬品事業」「コンシューマーヘルスケア事業」。
前者の主力商品・注力商品は、次の様な具合。主力は「アサコール(潰瘍性大腸炎治療薬)」。競合メーカー・後発品登場や相次ぐ薬価改定に晒されながらも、売上高は20年3月期を上回っている。英仏など海外市場でも「アサコール1600mg」の寄与で拡大している。微減収とはなったが「エントコート(炎症性腸疾患治療薬)」「アコファイド(機能性ディスペプシア/胃痛・胃もたれを和らげる治療薬)」。注力薬は「フェインジェクト静注500mg(鉄欠乏性貧血治療薬)」。総売上高比率で約55%。
後者の主力は「コンドロイチン群」「ペパリーゼ群(滋養強壮や肉体疲労時用薬)」。総売上高比率約46%。
事業内容を調べるうちに、「株価動向は」という思いに駆られた。過去10年余の株価上昇率は7割余。「魅力いっぱい」とまでは覚えなかった。だがそのパフォーマンスに占める「コンドロイチン」の貢献度は高いはず。広告で目にした商品は6000円余。1度だけ試してみようかとは思う。(記事:千葉明・記事一覧を見る)