一刻も早く知って欲しい、「ビタミン」の効能

2021年6月30日 16:42

 4月26日の朝日新聞デジタル版が『日光浴が減り脚光 ビタミンDサプリメント市場が急拡大』と題する記事を配信した。要はコロナ禍での「外出自粛要請」もあり、日光を浴びることで体内に醸成されるビタミンDが不足がち。メーカーも商機とみて、ビタミンDサプリメントの増産を急いでいるといった内容だ。

 ご丁寧に「同社提供」のキャプション入りで、大塚製薬の「ネイチャーメイド スーパービタミンD」の写真が横に鎮座していた。関心のある読者には『表題』で検索し読んで頂きたい。

 私はこの記事に接し「ビタミンの種類、その役割を知っておくのも悪くないな」と思い、調べて以下の様な原稿を書くことにした。

◆栄養素は体内での働きによりエネルギー源となる「炭水化物」「脂質」「タンパク質」(3大栄養素)と、体の機能調整役となる「ビタミン」「ミネラル」に分けられる。

◆「車」に置き換えて考えると、ガソリンに相当するのが3大栄養素。3大栄養素をスムーズに働かせる(エンジンをかける)役割を果たすのが、ビタミン・ミネラルと認識すればいいらしい。

 さあそしてビタミンだが、こんな種類と特性がある。

★「ビタミンE」―細胞の酸化を抑える。有害な過酸化脂質から細胞を守り、老化予防に働く。血行を良くし冷え性や頭痛・肩凝りなどにも効果がある。相性のいいビタミンはC&Aで、E・C・Aは「抗酸化トリオ」と呼ばれる。

★「ビタミンC」―ウイルスの侵入を防ぐ白血球をサポートする。免疫力を強化し、風邪の予防にも効果がある。コラーゲン(タンパク質の1種で、肌の7割がコラーゲンで構成されている)の生成にも不可欠⇔美肌効果も期待できる。

★「ビタミンD」―カルシウムやリン(体内のミネラルの中で、カルシウムの次に多い栄養素)の吸収に必要なタンパク質の合成を促進することで、カルシウムの吸収をフォローする。歯や骨の85%がカルシウム・リンで形成されている。

★「ビタミンP」―名前すら知らなかった。フラボノイド(色素)の仲間。ビタミンCの働きを助ける。毛細血管の透過性のバランスを良くし強化する。血圧上昇の抑制作用も助ける。ビタミンCは壊れやすいが、Pにより安定する。

★「ビタミンB1」―炭水化物(ご飯・パン・麺等)をエネルギーに変えるために必要な補酵素。神経機能を維持する働きも。要するに我々が口にする主食をエネルギーに変える助け役。

★「ビタミンB2」―牛乳から発見されたビタミン。細胞の蘇生や新生を促す。別名:発育のビタミンと言われるぐらいだから、成長を促進させる。パントテン酸(皮膚や粘膜の蘇生に役立つ酸)との相性抜群。

★「ビタミンB6」―タンパク質の代謝にかかわり、皮膚や神経を正常に保つ。がB2がなくては元気に活動ができない。

★「ビタミン16」―赤血球の生成時ヘモグラビンの合成を助ける。別称「赤いビタミン」。

 ビタミンDは「自前の歯が残り少ない」今、早く気が付けばよかったと猛省。E&Cは「接種にこれ努めよう」と痛感している次第。E&Cを効率的に摂る食べ物も調べ上げた。が、教えない。(記事:千葉明・記事一覧を見る

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