キャッシュレス決済時代の行方と、関連企業

2021年6月2日 08:45

 長年慣れ親しんだ二つ折りの携帯電話(ガラケー)と「さよなら」することにした。最大の理由は使用している機種のサービスが来春で終了すること。そして「キャッシュレス決済/スマートフォン決済」に参加してみようと考えたからである。

【こちらも】賽銭にも導入、キャッシュレス決済はどこまで利用できるか

 前にも記したが若い時代の無駄な出費から当家の山の神の逆鱗に触れ、クレジットカードを保有させてもらえない状況。但し使用即銀行口座決済になるデビットカードは、「私がすぐ確認できる。あなたも銀行残高は分かっているはずだから、そうそうは使えないだろうから」と保有を認められている。交通系で馴染みの電子マネー(私はパスモ派)もキャッシュレス決済が可能だが、現時点では使用できる店舗等に限りがある。

 といった次第でキャッシュレス決済の主力となっている、スマホ決済に・・・となった。山の神も「スマホ決済も前払い方式だから、チャージしてあるor残高の範囲でしか使えない。チャージ額を(私が)把握していればいいわけだから・・・」とお許しが出た。本当の話である。

 まあとにかくスマホ決済が可能になったわけだから、首位と言われる「ペイペイ(利用者、約3500万人)」を運営するZホールディングスの出澤剛共同CEOが言う「市場は始まったばかり。まだまだ伸びる」を実感する為にもスマホ決済について調べてみた。3通りの決済法がある。

(I)スマホに表示されたQRコードを、店舗のレジで読み取る。この場合、レジはPOSレジとの連携が必要。それなりの初期投資・メンテナンス投資が必要。スーパーチェーンなどそれなりの大型店舗向き。

(II)店頭でバーコードやQRコードを提示し、消費者のスマホで読み取る。初期投資が抑えられる為、小型規模店でも比較的容易に導入が可能。

(III)スマホをかざし、内臓のICチップ内に搭載されている小型アンテナが情報を読み取る。非接触型が特徴。

 確かに「カード等を持ち歩く必要がない」「他の個人情報が読み取られることがなく、セキュリティ上も安心」「支払いごとに残高が表示される為、私のように“金銭面でずぼら”な者にも有益」である。

 果たしてZHDの出澤氏が言及したように「需要はまだまだ伸びる」のか。10月1日が1つのポイントになる、という指摘が聞かれる。スマホ決済では店舗側が「利用料」「入金手数料」「支払い金の銀行口座移転に伴う手数料」を負担する。ペイペイは9月30日までは「負担無料」で拡散を図ってきたが、10月1日からそれが終わるからだ。(とりわけ小型)店舗側はどう受け止めるだろうか。

 クレディセゾンはオンラインでカード番号を発行し、スマホで決済できるサービスを開始した。流れはキャッシュレス決済の時代に向かっていることを示唆していると捉えられるが・・・。証券市場でもGMOペイメントゲートウェイ(EC業者に決済処理サービス提供。子会社を介し後払い強化)、バリューデザイン(プリペイドカードシステム提供)、スマレンジ(スマホ使用POSレンジアプリのクラウドサービス事業)、デジタルガレージ(電子決済)などが関連企業として人気化をみせてもいる。(記事:千葉明・記事一覧を見る

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