2019年度最も安全なクルマ? ダイハツ・ロッキーJNCAP衝突安全「ファイブスター賞」
2020年6月9日 07:36
2019年度の「自動車アセスメント」の評価結果が公表され、5月27日、ダイハツは、ロッキーが「ファイブスター賞」を獲得したことを公表した。
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「クルマの安全性」は基準が見えにくく、客観的基準を設けて公平に評価する必要性がある。そこで、日本自動車事故対策機構(NASVA/ナスバ)は「自動車アセスメント」を毎年行い、日本における「クルマの安全性能の評価」を示している。これにより車の安全性の基準を示し、国内のレベルを上げることを目指している。
この「自動車アセスメント」においての評価では、<1>「予防安全性能評価(141点満点)」と<2>「衝突安全性能評価(100点満点)」に加え、<3>事故自動通報システム<4>チャイルドシート安全性能評価も結果公開されている。
今回、ダイハツ・ロッキーが獲得したのは最高ランクの「ファイブスター賞」だ。「安全である」には「事故を起こさない」ことが求められるが、万が一事故になった時の「衝突安全性」も問われている。しかも、「衝突安全性」では、<2-1>「搭乗者の安全」と、<2-2>「歩行者の安全」の両方が求められており、多くの評価基準で高いレベルを示すことが求められている。
ダイハツ・ロッキーはトヨタ・ライズと姉妹車であり、「DNGA (Daihatsu New Global Architecture)」と称する基準で造られている。これは長年、トヨタ自動車の配下にあるダイハツが、トヨタの「TNGA(Toyota New Global Architecture)」に倣って進めてきた新設計のプラットフォーム(クルマの基本的構造部分)を用いている。
「ファイブスター賞」を得たことは、この新プラットフォームの「正面・オフセット・側面」などすべての「衝突安全性」が証明されたのと同時に、運転支援システムなどの優秀性など、「予防安全」を確保する装備面の安全性能も証明されたこととなる。
販売台数で見ると、ダイハツ・ロッキーよりもトヨタ・ライズの方が2倍程度売れていると見られ、トヨタにとってもうれしい結果だ。「安全性・省エネ性・コスト」などと、多方面の性能が要求されるプラットフォーム設計においても、各社が激しい競争を演じる中で、「ファイブスター賞」は最高の誉め言葉を得たものと言える。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る)