マツダ、ホンダ、日産、生き残れるのか? (18) 経済復活?「PCR検査4倍で自粛なし」か
2020年6月5日 18:30
人類の基本産業である製造業の中で、代表格として、また産業革命の代名詞になっている自動車産業にとって、「人々の動きを止めるロックダウン」は致命的な阻害要因であり、それを回避する方法論に耳を傾けないことはありえないことだ。
【前回は】マツダ、ホンダ、日産、生き残れるのか? (17) パンデミックによる物理的圧力
■小田垣孝名誉教授の「SIQRモデル」は経済の救世主となりえるのか?
小田垣孝九州大学名誉教授による、改良SIRモデルである数理モデル「SIQRモデル」は、これから検証が必要だが、サイエンスの常識に従って全て公表されている。多くの科学者の検証が速やかに行われることを望みたい。
朝日新聞電子版の記事によれば、 ❝「新規感染者数が10分の1に減るのにかかる日数を計算したところ、検査数を現状に据え置いたまま接触機会を8割削減すると23日、10割削減(ロックアウトに相当)でも18日かかるとした。一方、検査数が倍増するなら接触機会が5割減でも14日ですみ、検査数が4倍増なら接触機会をまったく削減しなくても8日で達成するなど、接触機会削減より検査・隔離の拡充の方が対策として有効である」❞という。
この結果には期待してしまう。これが事実なら、経済と医療が両立して、人類はCOVID-19に打ち勝つ方法を手に入れたことになる。そればかりか、将来の未知の感染症においても、「検査方法」さえ見つけられれば防疫できる可能性が高いこととなる。
出来るだけ早く、ワクチンや特効薬の開発をすると同時に、数理モデル「SIQRモデル」の検証を世界の科学者に求めたい。そして日本は、「唾液での検査に移行」など方策を駆使し、「PCR検査」「抗体・抗原検査」の拡充をすすめ、ホテルなどの協力を得て、陽性者の隔離をスムーズに可能にする体制を造り上げることだ。迷わず、【“出来ない理由”は解決すべき問題点】であるとして認識すべきだ。
数理モデル「SIQRモデル」が予想よりも効果がなくとも、解決の方向であることは、下記の参考情報からも検討可能だ。国民全体としても「願ったりかなったり」の理論である。ともかく、中小業者の倒産を回避し、国家予算崩壊を回避してCOVID-19の蔓延を抑えることが出来るのならば、国民が一丸となるべきであろう。
<参考情報:>
・京都大学iPS細胞研究所所長・山中伸弥 教授(ノーベル賞受賞者)
HUFFPOST https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_5eb29cc6c5b6250943dd7f96
❝「経済を再開していく鍵は、徹底的な検査と、陽性者の隔離・・・・・・・大学や研究所の力をうまく利用すれば、PCR検査数は2万を超えて10万くらいいける・・・」❞
・京都大学名誉教授・本庶佑 氏(ノーベル賞受賞者)
YouTube<フジ・プライムニュース> https://www.youtube.com/watch?v=djmEvT-hI8E
❝「PCR検査数を10倍に増やすこと」や「重症化を防ぎ死者を出さない治療法の早期確立」などの緊急提言❞(記事:kenzoogata・記事一覧を見る)