マツダ、ホンダ、日産、生き残れるのか? (17) パンデミックによる物理的圧力
2020年6月5日 12:30
■「理論物理学」が先導する
さらに、社会常識の基礎として、『社会は「理論物理学」が先導して作り上げられている』ことを知らなければならない。アインシュタインの相対性理論やE=MC²の式が有名だが、原子力が世界の枠組みを決めている事実を感じているだろうか?核戦略が世界の覇権の力関係を作り、現在、南シナ海を占有しようとしている中国の動きも核戦略の完成が目的なのだ。
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それほどリアルな世界情勢でなくとも、万有引力の物理法則、天動説などによって世界の社会秩序が出来上がってきたことなど見れば、理論物理学の進歩が世界の秩序を作り上げる先端にいることを理解出来るだろう。
社会システムの基本が、理論物理学に沿っているのだ。それは、人間が「言葉」を持ち、それが学問を作り、社会システムを作り、文化を形成してきているからだ。そこに自動車も文化としての存在がある。
■パンデミックによる物理的圧力
こうしてパンデミックが起こり、事実上、人類が自然から要求を受けているのは、「経済を縮小」することと人々の往来を、ものすごい力で阻止されていることだ。全世界的に経済的つながりを絶つように迫られている。つまりグローバル経済、「新資本主義」が成り立たない構図だ。日本でもインバウンドが99.9%低下したのが現実だ。
「新資本主義」と呼ばれる現代の資本主義は、行き過ぎた「ファンドマネー」が世界の人々を巻き込んで「格差拡大」を推し進めている。それは、まるで過去の「奴隷制度」のようだ。
自動車産業の拡大で潤ってきたのは、労働者ではなく投資家だった。ロボット、AIなどで自動化が進み雇用が減退しても配当は伸びて、投資は増大し他産業にも向かえばよいことだ。しかし、労働者は貧者として取り残されている。この実体がアメリカ「ラストベルト」を形成し、強固な支持者としてアメリカ・トランプ政権を生み出した。
論理が社会システムの在り方を示している。その意味でSNSでの言葉のやり取りは、これからの社会システムを作り上げる経過を見せているのかもしれない。そしてAIでネットから情報を吸い上げ、物事の動きを「見える化」出来るシステムは、今後の人類の生活スタイルを決めていくことになろう。
こうしたパンデミックによる抑制の物理的圧力は、決して自然の動きと遊離したものではなく、自然現象と認めなければなるまい。人間の動きも自然界の物理的動きの1つなのだ。だから、もっと人間は利口になって考えるしかない。人間は、「理論物理学」と言う根本の自然現象を、紐解き理解するツールを持っているのだから、「物理的条件」に素直に耳を傾けよう。
そして現在、1927年のスペインかぜの流行を解析するために、英国で発表されたSIRモデルの数式を改正して、新型コロナウイルスの感染に立ち向かうための方策が示されているのだ。(SIRモデルとは、まだ感染していない人(S)、感染者(I)、治癒あるいは死亡した人(R)として示している)。
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