高齢者講習会受けてきた! (1/3) 運転に必要な「動体視力」「眩光下視力」「視野角」
2020年5月12日 16:46
ついに高齢者講習会を経験する年齢に達してしまった。最近、何かと高齢者の事故が問題となっているので、どの様な講習が行われているのか、70~74歳の場合の講習会の実際をレポートしてみる。75歳以上になると、認知症の検査から始まるのだが、70~74歳までの場合は講習会受講だけである。(これは緊急事態宣言以前に書かれた記事です)
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時間は合計で2時間、双方向座学30分、視力検査30分、実技1時間。双方向座学とは教官が質問することもある、学校の授業のようなもの。まず、教官が気を遣っていたのが「トイレ」だったのには驚いた。講義開始直前に「トイレタイム」をとり、実技の前にも「トイレタイム」をとり、高齢者に配慮して無理をさせないようにしていたのが印象的だ。教習所の教官も大変だろう。教える相手は何しろ社会の先輩方なのだから、何を言われるのか分からない。
視力検査についてはありがたく思う。簡単な「動体視力」、「眩光下視力」、「視野角」などだったが、年齢の衰えを知るには貴重な体験だった。私は「ライター」の仕事のわけで、1日中パソコンと向き合っており、目の衰えを強く感じている。視力検査のおかげで、やはり「目の疲労」が激しく、休ませなければ「運転禁止」と自分で判断しなければならないほど疲労しているのがわかった。
座学は現在の事故の現状などについてで、特別なことはないようだ。だが、「普段から事故を意識して、安全運転に徹してほしい」との指導方針は良く伝わってきた。
さて、いよいよ実技。3人一組で教習車に乗り、1人当たりの実際の運転時間は15分程度。皆さん、教習向けにお行儀よく上手に運転されていた。でもそれでは参考にならないと思い、私は「できる限り普段の通り」の運転に徹してみた。すると、いろいろな矛盾点を知ることが出来たと感じている。ともかくも受講者全員がかなりのベテランドライバーで、始めは自信がないと言っていた女性も、実は大変上手だった。私が最も教官に目を付けられたようで、いろいろ注意を受けてしまった。しかし、それが大変興味深く、満足のいく「取材」に役立った。
但し、私は免許を取って、年間数万キロはフルサイズカーを含めて高速道路から狭いわき道まで運転してきていたが、半世紀余り、車庫入れ時も含めて「自分で車体をこすったこともない」ことをお断りしておきたい。それで、「単独接触事故さえもない無事故記録」を持ったまま、運転を引退したいと思っているのだが、なかなか事情が許さないのが、目下の悩みだ。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る)