【やっぱりセダンがいい! (3/4)】「マツダ3、カローラ、クラウン、ボルボ」etc.

2020年4月17日 08:11

 マツダ3は、「プレミアムセダン」の地位を得ようとの狙いで開発されている。「プレミアムセダン」と言えば、ベンツ、BMW、アウディなどドイツ車が思い浮かぶが、マツダもその仲間入りをして「値引きしなくても売れる」クルマを作ろうとしている。

【前回は】【やっぱりセダンがいい! (2/4)】「マツダ3、カローラ、クラウン、ボルボ」etc.

 マツダは、アメリカ市場では値引きして売りたがるディーラーを淘汰するため、その数を減らす結果となり苦戦している。これに成功出来ればマツダの利益率も確保出来るのであろうが、現状では利益率3%に至らず「道半ば」となっていた。今般の新型コロナウイルスのパンデミックで、マツダに限らず自動車メーカーが生き残れるか問題となってきている。

 その一方で、トヨタ・カローラはセダンとワゴン(スポーツ)の車種構成となっているが、その走る性能はマツダ3に引けを取らず、真面に競合している様子だ。トヨタ・カローラと言えばトヨタの「60点主義」の典型で、とびぬけた特徴もない代わりに、全てが「まずまずの造り」となっている代表格であった。初代から走行性の高い車種は、レビン、トレノなどDOHCの高性能モデルが存在したが、セダンやワゴンでは走行性能がそれほど優れているとは言えな状態だった。

 しかし、新型カローラのセダン、ワゴン(スポーツ)の出来具合は、かなり「スポーツセダン」と言える状態に出来上がっている。新型カローラ・スポーツに試乗してみたが、ハンドルは重めの調整で、それほどクイックとは言えない。

 正確にトレースしているかを試してみた。車線内に沿って正確に走れるかを街中と郊外の普通道路で試してみると、微妙な修正舵に対して正確に反応してくる。もともと、直進やコーナリングなどの時、ハンドリングに修正舵を必要としない正確さを持っていた。さらに、中央線に沿って微妙にハンドルを切って行っても、追従出来る正確さがあった。かつてのだるさを感じさせない出来には「カローラらしくない」と感じてしまうほど、トレース性能が優れていた。

 この直進安定性とコーナリングトレース性能というのは、ベンツやBMWのプレミアムセダンとしての位置づけに大きく貢献している要素である。その性能を、国産車のマツダ3のみならず、大衆車の代表格である新型トヨタ・カローラが持っていることに感動さえ覚えてしまう。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る

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