できることを始めよう 自動車関連業界の決意 オーバーシュートに挑む道
2020年4月13日 13:56
日本自動車工業会、日本自動車部品工業会、日本自動車車体工業会、日本自動車機械器具工業会の自動車業界4団体は、4月10日に新型コロナウイルス感染拡大に対して「行動指針」を示した。
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❝(1)医療従事者とそのご家族に感謝し、少しでもサポートをしていくこと。
(2)経済を回し続けるために、なんとしても事業を続けていくこと。
(3)そして、春がきたら、その1番の牽引役になるべく準備を進めていくこと。❞
(日本自動車工業会プレスリリースより)
日本国内でも感染拡大を止められない状況下に至り、出来るだけ拡大のスピードを遅らせると共に「医療崩壊」を防ぐことが緊急の課題となっている。「医療崩壊」は現実に起き始めており、政府の対策は後手に回っている。
その中で、自動車工業会が遅ればせながら「出来ることをやろう」と乗り出していることは歓迎すべきである。
現在に至ってもPCR検査数が不足しているため、感染拡大の実体は未だに闇の中だ。PCR検査実施は増えつつあるが、検査実施数に占める陽性反応の率が、場所によっては30~40%に上っている。通常であれば5%程度と言われる確率であるが、それが高い率を示していることは、PCR検査実施数が増えているにもかかわらず、それ以上に感染者が増えている実態を示しているのだ。
データは、その収集方法や範囲などによって信頼性が左右されることは、社会人の基礎知識として重要だ。政府の発表も、その内容は注意してみる必要がある。
その中で、自動車工業会の「出来ることをやる」との行動指針は、自動車製造の中で発展させてきた「行動科学」、つまり品質保証体制の基本である。
❝3.マスクの自給自足
4.隔離施設の自給自足❞
など、まず、現在手持ちの資源を最大限活用する動きはもっと早くても良かったとも言える。
❝5.人工呼吸器製造の改善支援❞
については、人工呼吸器製造は高度なノウハウが必要であり、法的規制もあることなどから、すぐには参入できる製造ではないことを自動車メーカーは良く分かっている。そこで、世界有数の自動車製造「作業カイゼン」の手法を人工呼吸器メーカーに応用することで、支援しようと考えているようだ。
「すぐ出来ることから実行する」この行動指針については、内閣府や行政機関、そして何より国民が持つことが、まずは必要であると見える。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る)