新時代の愛車は相棒 トヨタ・Concept-愛iの進化系「LQ」?

2019年10月16日 08:29

 トヨタが考える、これからの「愛車」の姿を具現化したコンセプトカー「LQ」が、東京モーターショーに出品される。トヨタはカーシェアなどを利用する市場、そして所有する市場についても、「どの様なクルマが愛されるのか?」と問いかけているようだ。その姿は、従来のコンセプトカーに見られる「高性能」とは違った角度からの車造りが考えられている。

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 人工知能は、ドライバーの召使でもあり友人でもあるように、ドライバーの感情や嗜好(しこう)などを理解して環境を整える。データを蓄積することによって、ドライバーのことをより理解し、常に支え続ける「友人、愛人、召使」なのかと思わせる。対人関係が苦手となった現代若者にとって、人工知能をかけがえのないパートナーとすることを目指す。それは信じられないことだが、現代若者が希望する「対人関係」の姿なのかもしれない。こうした「痒いとこまで手が届く」サービスが出来るクルマが望まれているのであろうが、これを実現するには「教師データ」が問題だ。

 さらには、「奥さんが要らない」とまで感じる男性が増えそうだ。また、女性も「男性に尽くすことが美徳」と考えることはなくなるであろう。しかし、こうなるまでの開発は容易ではあるまい。AIの育成ももちろんだが、バグの問題がより如実に表れるだろうと感じる。ドライバーの「機微」に触れる動作をすることとなり、より正確さを求められることとなるので、バグは致命傷となるかもしれない。このプログラムの実用化は時間がかかるであろう。

 今回トヨタが東京モーターショーに出展するコンセプトカーの特徴としては、従来重視されてきた「走る性能」が気にされていないことだ。ハンドリング、加速性能などをテーマとして取り上げていないのだ。これまで「マイカー」に要求される性能、つまり「走る性能」を問題としていない。自動運転により近くなり、ドライバーの「お相手」をしてくれて、目的地に運んでくれる、そう「運んでくれる」よりも「お相手してくれる」が目的(商品力)となるのかもしれない。

 時代は移り変わり、AIにより人格を持ったようになってくるクルマは、既にロボットと言えるのかもしれない。いや、家電やハウスなども、こうした方向に動き出している。寂しいのやら、嬉しいのやら、複雑な気持ちだ。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る

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