BMWのヒット作! FFコンパクトSUV「X1」 マイナーチェンジで内外装お色直し
2019年10月10日 15:09
BMWジャパンは10月3日、コンパクトSUV ・X1のマイナーチェンジモデルを発表し、販売を開始した。X1は、BMWとしては初めてFRをやめFFとしたモデルだが、世界でヒット商品となった。2018年に世界販売台数28万7000台の記録を残している。往年のBMWファンとしては「喜んでいいのやら、悲しむべきなのか?」迷うところだ。
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BMWのFF車が世界で受け入れられた証拠だが、FFの味付けはかなり消されているようだ。最近のクルマのオーナーはFFとFRの区別はあまりしていないようで、日常使用でFRでなければならない感触は乏しい。
しかしながら、過去FF車を乗ってきた経験では、日常の走行でのぬかるみや雪道、雨が降り始めた直後の高速道路走行などで、むしろ安心感が先に立つ。それが、入門者には良いのかもしれない。
しかし、ワインディングロードで少しスピードを上げたとき、FFのタックイン現象を使うのは少々勇気がいる。FRのパワースライドを使って曲がり、カーブ出口で立ち上がりを早くするほうが、初心者には使いやすいだろうと思う。
今回のBMW・X1のマイナーチェンジでは、エクステリアやインテリアの「お色直し」の感が強いようだ。だが、近年の搭載ソフトを中心にしたチェンジはかなりの変化を要するもので、新・旧乗り比べるとかなりの違いがあるのだろう。
運転支援システムなどでは、車線逸脱警告システム、前車接近警告機能、衝突回避・被害軽減ブレーキを含む「BMWドライビングアシスト」が標準搭載されていることは当然だ。カタログ上では大した違いがないように見えるこうした設備では、センサーなどの性能の差に注意したいものだ。
また、最高級車750iなどと比べて運転支援システムでの差が大きいことは、現代では許されないことだ。少なくとも、安全に関する装置は高級車と同等とすることをメーカーに望みたい。
BMW・X1は入門モデルとしての役割を果たしているようだが、やはりFFではなくFRの入門車種が欲しいのも事実だ。それは小型車ほどBMWの良さがハンドリングに出るからだ。車の基本は車重が軽いことであり、必要な装備を出来るだけ軽くして搭載していること良い。そこで、やはりFRのハンドリングを最軽量車種によってBMWが実現していることが重要だと考える。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る)