スバル・新型インプレッサ発表 200万円のクルマで、ここまで走りの質が向上
2019年8月31日 11:20
スバルは、大幅改良モデルである新型インプレッサを今秋発売予定として、8月27日に事前情報を専用サイトで公開、予約を開始した。日本カーオブザイヤーを受賞した2016年10月発表の第5世代インプレッサはプラットフォームを一新して、スバル内部の造り方改革を実施、コストダウンにも貢献している。
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基本構造はXVなどと同一で、サスペンションのストロークなどを車種ごとに合わせて変化させている。それでも、生産ラインでは同一車種として組み立て出来るように工夫されており、混流生産は当然となっている。
スバル・インプレッサは2016年10月に発売された5代目だが、走りのすばらしさに驚いたものだ。200万円クラスの車でこれほどのサスペンションを得られる時代が来たのだと感じた。
街乗りに対応していながら深いロールなどなく、姿勢を保ったまま方向を変えていくワゴン・セダンならではの特性に加え、細かい振動を吸収しつつも深いストロークではしっかり車体を支え、ハンドリングが素直である。このままいけば、スポーツカー顔負けのクルマが誕生するであろうと感じていた。
唯一の欠点と言えばやはり価格の安さからくるもので、内装では防音が甘いため走ると「200万円」を露呈してしまう。走行音がうるさいのだ。ロードノイズがもろに入ってくる感触は、やはり大衆車のそれだった。今回の新型では、走りの重厚感を出したとされていて、いかなる感触であるのか楽しみだ。
日本のクルマにおいては、「安くても高性能」である軽四輪自動車の影響があるのであろう。しかし、インプレッサでこれだけのサスペンションチューニングが出来るのであるなら、「プレミアムブランド」を目指すのも結構だが「安くてハンドリングに優れた」クルマを造ってほしいと願う。
スバル・インプレッサの今回のマイナーチェンジでは、進化させた最新の安全運転支援システムである「アイサイト・ツーリングアシスト(ver.3)」を全グレードに標準装備してきたことが最も注目だ。現代では、運転支援システムはクラスの上位機種に限らず、全機能を低価格の車種にも積んできており、大変良い考えである。特に、スバル「アイサイト」は世界に先行して開発されてきており、欠陥問題など出さないようにして、いつまでも元気な姿を見せてほしいものだ。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る)