日産セレナ“ギンギラギン”になって登場 フロントマスクの張り出しで勝負する
2019年8月7日 20:46
苦悩に「のたうち回り」始めた日産。“ギンギラギン”のフェイスで日産・セレナ再登場だが、現代は「威嚇」の時代のようだ。これほどフェイスの張り出しが強くなると、好みの問題だが「さりげなくスマート」の時代が新鮮にさえ感じる。
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しかし確かなる進歩は、先進安全技術「全方位運転支援システム」だ。今回マイナーチェンジしたセレナも全車に標準装備で、現代の安全技術はクルマのグレードによらず、すべて最新装備とする良い習慣となった。
運転していて注意が必要な後側方について、接近してくる車両を検知し回避するのが「インテリジェント BSI(後側方衝突防止支援システム)」、「BSW(後側方車両検知警報)」だが、バックして駐車場から出るときなど後方を横切る車両を検知する「RCTA(後退時車両検知警報)」を装備してきた。
さらに現在、高齢者の事故で話題になっているアクセルとブレーキの踏み間違いを防止する「踏み間違い衝突防止アシスト」を標準装備し、「セーフティ・サポートカーS<ワイド>」(サポカーS<ワイド>)該当車となっている。こうした安全装置はレベル2の範囲であるが、ハンズフリーなどの技術を急ぐのではなく、こうしたサポートを充実して事故を防ぐ方法が歓迎されよう。
まことに日本車らしい配慮が進められているのだが、日産・セレナは「アダプティブLEDヘッドライトシステム」を、グレード別に装備した。これは、前方の状況をカメラで検知して、ヘッドライトのハイビームアシストを行う。対向車や先行車の様子をカメラで検知して、両側に12個ずつ計24個配置されたLEDをコントロール、照射パターンの変化により、ドライバーにとって常に視認性の高い状態が維持される。
LEDヘッドランプだからこそできる芸当で、ファッションにとどまらないLEDの利用は歓迎すべき発想だ。どこまでも日本人を感じさせる。
セレナに限らず日産「プロパイロット」の進化は止まることはなく、下り坂での設定速度保持や、ブレーキをスムーズに作動させる、ワイパー制御もするなど、「おもてなし」精神で日本車独特の世界を作り出している。いわゆる「ガラケー」にならないことを祈るが、きっと安全性能に関しては世界が追いかけてくるのであろう。
そして、日産自動車の再生を祈っている。「ガンバレ日産」、技術の日産は生きている。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る)