マツダ・デザインの進化なのか? 新型マツダ3のファストバック
2019年8月2日 05:36
マツダのエクステリアデザインは、全車ほぼ変化なしと言っても良いのであろうか?これは、マツダもプレミアムカーの仲間入りをしたいからであろう。マツダの特徴を印象付けようとしている。
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ベンツ、BMWなど世界のプレミアムカーは、それぞれ独特の感じを出している。BMWはモデルチェンジをしても、すぐにBMWと分かるようにしてきた。ベンツは次のモデルまでは似ていることが分かるのだが、3世代目になると前の前のモデルとは違ってしまっていることがある。上手に変化しているのだ。
マツダ3は、マツダ車であることはすぐに分かる。好きな人にとっては良いのであろうが、嫌いだといつまでも嫌いである訳だ。私が我慢ならないと感じているのは、「トヨタのレクサス」だ。あの大口を開けたデザインは気に入らない。私の娘は、BMWのキドニーグリルが豚の鼻のようで我慢ならないそうだ。デザインとは人それぞれで、そしてそれで良いものだ。
マツダ3のデザインでは、アクセラ時代の「スポーツ」から「ファストバック」と名乗るようになったそうだ。これは懐かしい限りで、「ファストバック」は半世紀ほど前フォード・ムスタング(今はマスタングと呼ぶ)の時代に流行りだした。日本では三菱・ギャランGTOで採用してきた時に新鮮と思い、日本メーカーも世界に追いついてきたと感じたものだった。その前、いすゞ・117クーペは「ファストバック」で美しいプロポーションだったが、今の基準では見向きもされないようだ。
先ごろ、ジャガー・I-PACEが発表され好評であったと聞いた時、ジャガーブランドでもSUVの「豚のような」太った胴体が受け入れられる時代になったのだと、感慨深く拝見した。クルマは「ワイドロー」を目指してきたはずで、それは空力、揺れなどの問題で理にかなったからだった。しかし、SUVはそれらに逆らっている状態なのに、人気は広がるばかりだ。デザインとは、時代に連れて流れ動くものなのだ。
マツダ3が「ファストバック」と名乗るのを新しいと若者が感じるのであろうか。実際のところ半世紀前のデザインで、最近のセダンはファストバックと言われても違和感はない。現在では、5ドアもセダンもノッチバックスタイルをとらなくなり、セダンでも十分「ファストバック」だ。美しさの基準は、なぜか時代により変化する見本のようなものである。新しい時代の「ファストバック」であることを祈りたい。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る)