フェラーリ・ディーノのブランド復活? V6ハイブリッドに半世紀を飛び越えて進化?
2019年3月13日 18:53
フェラーリが開発中と思われる、ミッドシップとみられる車がある。まだテスト中の姿がカメラに収められただけだが(実際は宣伝のためフェラーリが流した?)、数年前から、この名車「ディーノ」の復活が噂されている。フェラーリには、このディーノにまつわる伝説と言ってもよい不幸なストーリーがある。アルフレード・フェラーリ(1932年1月19日生 - 1956年6月30日没)、フェラーリ創業者エンツォ・フェラーリの息子のことだ。イタリア語で「小さなアルフレード」の意味になる愛称「アルフレディーノ」が、「ディーノ」ブランドの発祥理由だ。
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筋ジストロフィーで24歳の若さで他界したことで、父エンツォ・フェラーリがその死を悼み、息子が発案、開発に携わったV6エンジンを積んだ小型車を「ディーノ」ブランドで発売した経緯が知られている。F1、F2用エンジンとして活躍したエンジンの生産はフィアットが担当し、このエンジンを搭載した車を「フィアット・ディーノ」と称した。
エンツォは、「ディーノ」ブランドを「フェラーリ」ブランドとは別扱いとしていたが、次第にフェラーリ・ディーノと名乗るようになっていった。ディーノ206GT、ディーノ246GT/GTSなどが知られている。
そこで、現在「ディーノ」ブランド復活か?と騒がれているのだが、根拠がないことでもないようだ。そしてハイブリッドになるとの噂も、当然のこととして考えられている。F1、ル・マンなどモータースポーツの世界ではハイブリッドの装備が先行しており、現在はフォーミュラEなど純粋なEV開発に向かって、各メーカーも参戦レースを移行している。
今回カメラに捉えられたテスト車の姿はミッドシップで、第89回ジュネーブモーターショーで発表された「F8 Tributo(トリブート)」とは別の車であることから、「ディーノ」復活を望むマニアから注目を集めているようだ。
この車がハイブリッドだとすれば、「F8 トリブート」の3.9LV8ターボエンジン、最高出力720ps/8000rpm、最大トルク770Nm/3250rpmを上回る最大出力1000psを超えるのではないかと期待されているが、それでは「ディーノ」と「フェラーリ」のブランドすみわけが出来ていないことになる。しかしこれも時代の流れで、フェラーリがそれを許容するのか注目だ。V6であるとの証言もあるので、ディーノの名が取りざたされているのであろう。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る)