永遠の美、ランボルギーニ・ミウラ 映画「個人教授」ナタリー・ドロンの美しさとコラボ
2019年2月21日 19:49
「レトロモビル」(2月6日~10日にパリで開かれたクラッシックカーイベント)において、ランボルギーニ・ポロストリコが赤いミウラを出展した。そのオーナーは、FIA(国際自動車連盟)の現会長ジャン・トッド氏だ。それも、アウトモビリ・ランボルギーニの現会長兼CEOステファノ・ドメニカリ氏から、オーナーのジャン・トッド氏にキーを手渡すセレモニーが行われ、ランボルギーニ・ポロストリコのブースを盛り上げた。
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「ランボルギーニ・ポロストリコ」とは、ランボルギーニが実質、過去に名車と呼ばれた車をレストア(復元)させる工房だ。ジャガー・ランドローバー・クラシックワークスなどと同様だ。「ランボルギーニ・ポロストリコ」は、サンタアガタ・ボロネーゼ本社施設内にある。2018年に行われた「レトロモビル」では、ポロストリコでレストアされたミウラP400とカウンタックLP400が展示されていた。
こうした過去のスーパーカーを再現することで、ランボルギーニの現在のブランド向上にもなると言う。日本でも過去の名車を復刻するメーカーがあってもよいのではと思う。この辺の差は、国それぞれの車文化の深みの差と言えるようで、国民の生活に根付いたヨーロッパ文化の歴史の重さを感じざるを得ない。また現在でも、日本とヨーロッパの交通事情を比べてみると、平均速度の差が激しく、これからEVを製造するにしてもそれぞれ違った工夫が必要なのであろう。排気ガス規制、燃費規制が厳しくなる中で、ますます文化の差が激しくなっていくのだろうか。一方、中国は広大な国土があり、EVに移行すると言っても、これからどの様な車文化を持つ国となるのか見てみたい気がする。
1966年に発表されたランボルギーニ・ミウラは、なめらかな曲線で造形され、映画「個人教授」で女優ナタリー・ドロンの美しさとマッチして人気を得た。ナタリー・ドロンは、その名の通り、名優アラン・ドロンの妻だった時期があるが、スキャンダルにまみれてもいる。しかし、「個人教授」で見せたその美しさは、ランボルギーニ・ミウラという車を日本で有名にするにも役立っている。確かに、その優雅さと激しい生き方を象徴するかのような、映画の中でのミウラの爆音が懐かしい。かつては、スーパーカーはスーパーな排気音が似合っていたようだ。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る)