日本カー・オブ・ザ・イヤー『ボルボ・XC40』ファンキー・イングリッシュ・ブルドックが受賞
2018年12月8日 20:10
「2018-2019日本カー・オブ・ザ・イヤー」が2018年12月7日に決定。ボルボ・XC-40が受賞した。海外の同一ブランドが連続受賞するのは珍しい。それがSUVであるのは、現在の世界市場を良く表しているのだろう。
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スズキ・ジムニーはベスト10からノミネートを辞退した。さらに、スバル・フォレスターはベスト10に選出されながら、2018-2019日本カー・オブ・ザ・イヤーを辞退した。今年も不祥事で辞退する車を出したことは残念だ。特に、本命視されていたスズキ・ジムニーが辞退したことは、選考を接戦とさせた一因であろう。今年も自動車産業の「品質保証」に問題を残した選考となったことは、課題として重く記憶にとどめておくべきだ。
1位:ボルボXC40(363点) 2位:トヨタ・カローラ スポーツ(314点) 3位:フォルクスワーゲン・ポロ(197点)となったようだが、個人的には2位のトヨタ・カローラ スポーツが善戦したのがうれしい限りだ。何の変哲もない普通の車が、特徴を出して評価されたのは日本車にとって大変良いことだ。特に、コストに厳しい小型車の中に、執念とも感じる「高操縦性能とコストダウン」の努力を見せたことを評価してほしかった。
ボルボは、このところクルマ造りが少々変化してきており、相変わらずの「弁当箱」スタイルの変形だが、内装などはドイツ車よりもオシャレになってきている。日本車をよく研究しているようで、荷物トレイをきめ細かく設け、繊細な気の遣い方だ。エクステリアに関しては、少し前のモデルと比べるとかなり「オシャレ」と言えるほどボルボのイメージを変えてきている。
XC-40はフランス車と見間違うほどに仕上がっており、インテリアの美しさと共に強い印象を残している。「ファンキー」をキーワードにしてデザインされたと言い、顔つきは「イングリッシュ・ブルドッグ」とモチーフを決めていたようだ。確かに若者受けするデザインであろう。活動的に感じるあたりは見事な狙いと言えるのだろう。
XC-40はボルボのSUVで最も小型であるが、安全装備では、最上級のXC90やXC60と全く同じレベで最新の車となっている。エンジンは2.0L直列4気筒ターボのみと日本仕様では割り切ったようで、8速ATとの組み合わせとなっている。また、4WDとFFを用意して、使い道によって選ぶことが出来るようになっている。操縦性は、超一流と言ってよいようだ。
ボルボは先ごろ発売となったV60など、伝統のステーションワゴンでも日本市場に合わせたサイズを考慮するなど、繊細な配慮を見せており、日本車のような「心遣い」がなんともうれしい限りだ。中国の吉利汽車の傘下であることは、現在のところ好結果となっているようだ。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る)