トヨタレクサス・EV やはり中国が先行、国内向けはいつ?全固体電池は2030年以降か
2018年10月1日 16:38
トヨタ自動車は、「レクサス」ブランドのSUV「UX」ベースで、純電気自動車(EV)を開発すると発表している。これは、EV移行を強力に推進する中国と、同じくHVを飛び越してEV化推進に舵を切ったEUへ向けたものだ。レクサスUXは11月から発売するSUVで、ガソリンエンジンとHV仕様を持つ。
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トヨタは、この小型SUVの「レクサス・UX」をEVにして、2020年には発売したい考えのようだ。国内のトヨタ自動車九州で生産、輸出する。一方で、SUVの「トヨタ・C-HR」のEV仕様を中国現地で生産販売に乗り出す計画もある。欧州については、レクサス・UXのEV仕様で行くようだ。
小型SUVは世界的に人気が高まっているようで、各メーカーが開発生産に乗り出している。あのドイツのポルシェでさえ、販売の7割はSUVであり、フロントエンジンであるそうだ。RRの911シリーズは、主力ではなくなっている。「ポルシェ使い」はどこに行ったのだろうか。そのポルシェも、EV開発「ミッションE」の市販モデルを「タイカン」と名付けて、生産設備を整えている。
トヨタのレクサス・UX EV仕様は、小型ではあるが車高も高く、電池搭載のスペースも取れるものと考えられる。しかし、プラットフォームをガソリンエンジン車・HV車と共用できるのか?など、詳細は不明だ。
一方で、トヨタが力を入れている「全固体電池」だが、在来の液体リチウムイオン電池の改良も進んでおり、全固体電池にも改善効果があるようで、開発が楽しみとなっている。しかし、パナソニックは既に2000憶円を設備投資しており、さらに在来のリチウムイオン電池生産設備投資を2400憶円程度計画している。世界の電池メーカーもすでに投資を進めており、全固体電池が開発に成功しても、生産設備投資は次の計画となるようだ。そのため、早くとも実用化は2025年以降となるようで、2030年ごろ本格的な移行が行われるようだ。実質的航続距離600km、80%充電を急速充電で、数分で済ませられるガソリン車並みの実用性能は、この時期になるのかもしれない。さらには、充電を繰り返すことで起きる劣化が、全固体電池はないようだ。これで中古車市場が成り立つような価格になれば、ガソリンエンジン車にとって代われる時代が来るのだろう。
あとは、発電でCo2削減が出来ないと、普及が難しいこととなる。HVによる個別発電のメリットも大きく、どちらに進むのかは予断を持たないほうが良いのだろう。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る)