日産・軽自動車でEV発売か?タウンカーにピッタリサイズ EVヒットの予感
2018年1月6日 06:49
数年でバッテリーが飛躍的に進歩する予感の中で、現状のバッテリーでの「本命」企画であろうか?日産自動車は、軽タイプのEV開発を進めているという。
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軽サイズならば、元々長距離には不向きであり、小型で取り回しが楽で市街地を走ることや、買い物にはうってつけだ。1家に1台の車かもしれない。価格的に抑えられれば、バッテリーの交換に関しても道が開けるかもしれない。しかし、技術的進歩は早く、下取り価格の維持が出来るかは心配だ。
テスラの高級車路線では、バッテリーの性能の不足も、価格の高さも気にしない層が買っているが、逆に安さと用途の限られる軽であれば、同じようにEV市場が本格化するかもしれない。準固形電池や全固形電池の開発が進めば、かなりの市場活性化が期待できる。中国市場では価格次第で爆発するかもしれない。しかし、そうなると雇用の心配が出ることになる。
ニッサン・リーフのEV技術を用いると言うが、技術継承と言っても、EVではもともと独自技術が少ないので、どの技術を指しているのだろうか? 75psで航続距離200kmのようだ。タウンカーとしてなら十分であり、中古値段が5年でなくなることを考えると、車両価格を低くしなければならないが、現状では補助金が出ても難しいであろう。その他のメリットが必要だが、見当たらない。
リーフの「e-ペダル」を引き継ぐのであろうか?アクセルを放すと自動的に-0.2Gのブレーキが安定してかかるようにしているのがリーフのブレーキシステムの特徴だが、これは出来るだけ回生ブレーキで発電するために取った策であろう。
通常のエンジン車のブレーキでは、アクセルを放すとエンジンブレーキがかかり、油圧ブレーキを踏むと、その圧力の大きさで、ブレーキの-Gが変わってくる。トヨタHVなどでは、エンジン車のブレーキフィーリングと変わらないように、味付けをしている。その場合は回生ブレーキが優先して用いられ、足りない分を油圧ブレーキが補っていた。リーフの場合もアクセルを放したときに掛かる-0.2Gを安定して掛けるには、どうしても油圧ブレーキとの「協調」が必要だ。回生ブレーキだけでブレーキシステムが作動しているように宣伝しているのは間違いだ。安全のために回生ブレーキの効きが悪い時には油圧ブレーキで補うしかない。
回生ブレーキはバッテリーが満杯などの時には効きが甘くなるので、「回生ブレーキだけで止まる」とする宣伝は行き過ぎである。また停止近くになるほど回生ブレーキはかからなくなる。
このブレーキについてもEVの大切な技術だが、エンジン車の運転と感覚的相違を少なくする意味では、トヨタが進んでいる。新型リーフのブレーキシステムは、航続距離を少しでも伸ばしたい一心での発想であろう。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る)