自家用車の平均スピードが落ちている その理由は? 歓迎すべきなのか?

2017年12月10日 17:24

 「自家用車の平均スピードが落ちてきている」との記事があるが、もちろん測ったわけではないようだ。あくまでも個人の感触だが、私も同感である。高速道路では遅い車は左車線に多く、高速の車が右車線で追い抜いていくときの速度差が途方もなく速いクルマは少なくなっているように感じる。

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 先日マツダ・CX-3に試乗したとき、アクセルの初期反応が極端に遅れるので、「この車だけのことか」営業マンに確かめてしまった。「急に発進すると怖い」とのユーザーからの声が多く、この反応にしていると説明があった。極めて反応が鈍く、アクセルを2度踏みしてしまうほどだ。ドライブ・バイ・ワイヤーなので調整機構を付けてほしいものだ。

 また、現在は運転席の着座位置が高い方が望まれるそうだ。多くの人が幼い時から着座位置が高いクルマに慣れていて、低いスポーツカーなどは嫌われると言う。ジャガーはセダンでは着座位置が低いので嫌われることがあるようだ。

 日本ではミニバンがブームで、セダン、スポーツカーの人気がなかった。だからなのか、実際の街中で運転していると信号待ちからの発進が遅いと感じる。昔のように信号グランプリを争うような車は少ない。現在では、発進が遅すぎて渋滞を気にしなければならなかったり、右折の時には、前車が曲がり始めてそれに追随していくとスピードダウンしてしまい、ついていったこちらが危険になることがある。曲がり終えたのなら、速やかに前進して後ろを開けないと、後続車が危険になる。

 こうしてみると「平均スピードが落ちた」と言うよりは「もたもたが増えた」と言えるかもしれない。「わが道を行く」クルマが多い。交通は「流れ」なので危険を考えるべきだ。また、渋滞の原因でもある。

 どうしたことかと考えるのだが、これまでは「燃費」を考えてなのだろうと解釈していた。加速時にアクセルを開けすぎると燃費が悪くなる。しかし、現代のダウンサイジングターボやハイブリッドエンジンは、低速トルクが大きく、立ち上がり加速が早い。日産リーフでも、スポーツカーのトヨタ86を0~100km/hでは上回る。それなのに、なぜかドライバーが普通よりゆっくりしているのだ。

 全ては主観だが、車は走るものとの認識で運転しているようには感じない。自分の視野から自分が安心出来るように走らせているようだ。

 この原因としては私のように、かつて「ぶっ飛ばしていた」運転手の高齢化が進んでおとなしくなったことがあろう。女性の運転が増えたこともあろう。車もミニバンのように速く走る気にさせないタイプが増えたこともあろう。ゲームで過ごした時間が多いだけに、運動神経が発達していないこともあろう。

 平均スピードが落ちたことは事故を考えれば良いことだが、高齢化によって運転が下手になったのなら、注意が必要だ。200km/hを超えるスピードで暴走?していた私も、免許を返上しようかと考えるようになった。自分が衰えてきたのだから、それを「自覚できる間」に免許を返上してしまうのが利口なのだろう。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る

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