いすゞのSUV「mu-X」がタイで2万台強売れている!他社もSUVを続々投入

2017年12月5日 06:59

 日本国内で、乗用車の販売を終了して久しいいすゞ自動車であるが、実は、タイでは爆発的な人気を誇っている。その人気車の1台は、先日の東京モーターショーでも出展されていたSUV「mu-X」。驚くことに、発売開始から1年で2万台を販売している。

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■トヨタをしのぐ勢いで、意外にカッコイイ「mu-X」

 いすゞと言えば、日本では乗用車の生産・販売を2002年に終了して、「トラックのいすゞ」となってしまった自動車メーカーである。そのいすゞが、意外にもタイで人気を得ている。タイでの日本車のシェアは約9割で、圧倒的である。その中で、今年のバンコク国際モーターショーが行われた時点では、1位はトヨタ、そして2位がいすゞであった。日本とは全く様相が違うのに驚く。

 先日の東京モーターショーでも出展されていたのが、SUVの「mu-X」。これが意外に、存在感があってカッコイイ。Muの意味は、Multi Utilityの略。だから、SUVではなくて、MUVと言ったほうがいいのだろうか?Xの意味は、シートアレンジによるフレキシブルな乗車人数への対応(3列シート・7人乗り)と速さをイメージさせるものだという。シャーシはモノコックではなくラダーフレームで、悪路を時速100kmで走破できると言うのだから、やはり速い!本格的なSUVである。

■気になるスペックは?

 エンジンは、3リッター直4ディーゼル・ターボ(あるいは2.5リッター)。全長4,825mm、全幅1,860mm、全高1,825mm-1,860mm、ホイールベースは2,845mmで、堂々たる風格。もちろん4WDだが、駆動輪セレクト可能でFRにもできるようだ。日本メーカーらしく右ハンドルでAT仕様、ウィンカーは右にあって、我々が運転しても違和感ない。豪華仕様には、電動アジャストシートや後席フリップダウンモニター(純正)までついているそうだ。まさに日本車である。

 また、新開発の1.9リットルディーゼル・ターボ「1.9L DDIブルーパワー」も出ており、タイ国内で行われた「YEAR 2016 OF CAR」で「MOST HI-TECHディーゼルエンジン賞」を受賞している。より低燃費になっており、評価は高いようである。並行輸入もできるようなので、興味ある自動車ファンは「差別化できる1台」として購入することもできる。いかがだろうか?

 タイでのSUV人気では、トヨタは「C-HR」の現地生産・販売を開始し、2018年初めにガソリン車とハイブリッド車(HV)の双方を発売、マツダは「CX-5」、スバルは「XV」を発売する。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る

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