SUV(Sport Utility Vehicle)とは何?四駆・オフロードカー・クロスオーバー?

2017年11月15日 11:31

 この言葉には種々の混乱がある。SUVとは、はじめ四輪駆動のオフロードカーのイメージがあった。古くはジープで、現在でもランドローバーなどだ。ピックアップトラックも含めてSUVと呼ばれるようになり、その名のとおり、キャンプやスキー、サーフィンなどいわゆるアウトドアに使用する車を総称しているようだ。

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 そのため4輪駆動の必要性はなく、FFなどもたくさんある。現在ではデザインだけを指している風にも解釈できる。背の高く、長さが短いマツダ・CX-3のようなデザインだ。必ずしも最低地上高がセダンなどより高い必要はなく、オフロードカーとは言えない形態が多くなってきた。

 日本では三菱・パジェロが一般化の始まりかもしれない。その前からスバル・アウトバックの元となったステーションワゴン形態のオフロードカーがあったが、現在では機能面から区別するのではなく、デザインで区別するようになっている。そのため現在、スバル・アウトバックはステーションワゴンに分類されているようだ。が、最低地上高は20cm以上あり、セダンの15cmよりは、かなり高くなっている。オフロードカーの名残だ。

 アメリカなどでは、長い休暇を利用してキャンプなどに出かける習慣が古くからあったので、ピックアップトラックなど作業車やステーションワゴンが普及していた。一方で、オフロードカーはランドローバーなど本格的機能を持った車両として存在していた。

 日本でも商用車として分類される4輪駆動のピックアップトラックや、ジープなどに近いオフロードカーは認識されていた。しかし、キャンプ、スキー、サーフィンなどで長い休暇を楽しむ習慣がなく、三菱・パジェロが発売されたときには、違和感があった。またステーションワゴンと商用バンとの区別がつかず、ステーションワゴンをラインナップした車種は限られていた。

 トヨタ・クラウン、日産・スカイラインなどがあったが、現在のようにセダンの替わりの車にはなっていなかった。現在では5ドアハッチバックスタイルが標準的となり、わざわざステーションワゴンを名乗る車種も限られる。スバル・アウトバックなどであろうか?それでもセダンスタイルからの派生ではなく、SUVスタイルに近づける車種が多くなってきた。

 ミニバンスタイルの4輪駆動もあったが、ミニバンの流行は日本に限られているようで、世界はSUVブームのようだ。ミニバンは空気抵抗が高いなどからヨーロッパや北米では流行らないようで、スバル・アウトバックも北米でヒットしているようだ。

 トヨタ・C-HRなど小型SUVは、ますます普及しているようで、日本国内でもSUVブームだ。マツダ・CX-3などSUVと言えども高速走破性が重要視される時代だ。重心が高く、全面投影面積が大きなSUVは、一見、流行に後れている感がするが、世界中でブームとなっている。キャンプやスキー、サーフィンなどでは、オフロードを走らなければならない場面もあり、4輪駆動の安心感を買う風潮もあるようだ。

 確かにスバル・アウトバックのようにセダンと変わらぬ高速走破性を持ったモデルも多くあり、現在ではスタイルの好みで選んでよいようだ。特に日本の道路では最高速度が制限されており、SUVの利便性は大変高いようだ。これからは日本国内でもミニバンに替わってSUVの時代なのかもしれない。

 それとスバル・アウトバックの発祥の車には、車高調整機能や副変速機が付いていたことを覚えておいてほしい。スタイルはステーションワゴンでも、かなり実力のあるオフロードカーであったことを…(記事:kenzoogata・記事一覧を見る

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