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総人口減少という流れの中で、冠婚葬祭事業を営むサン・ライフの足元
サン・ライフホールディング(7040、東証スタンダード。以下、サン・ライフ)はいま不可避な時代の変遷の中で、必死にサバイバルの道を模索し歩み続けようとしている。
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内閣府の「2023年人口動態統計」では2070年の総人口を「約8700万人」と推定。うち75歳以上の人口比率を約25.1と想定。「総人口の減少と一層の少子高齢化の進捗」見通している。
1933年に神奈川県平塚市で仏壇・仏具・葬儀店を営む:サカエヤとして創業したサン・ライフは、神奈川県・都下を地盤とする冠婚葬祭大手。
キャッチコピーに「人の大事な場面に寄り添う」と謳っているように、「湘南・平塚リバーサイトホテルを軸にしたホテルブライダル事業」「介護施設事業」「創業以来90年余に及ぶ40の自社祭場を中心に、107カ所で葬儀・法要から仏壇・霊園のアフターケアを担う、式典事業」といった具合に人生の節目との関りの中で歩んできた。
が前記の「総人口の減少と・・・」という状況下で、曲がり角を余儀なくされている。この間の収益動向を見ても、そのことは確認できる。
2021年3月期はコロナ禍の影響に晒され「12.5%減収、85.9%営業増益」を余儀なくされた。確かにその後、回復の足取りを示してはいる。「7.1%増収、559.4%営業増益/14.0%増収、143.7%営業増益」。そして前3月期は「7.2%増収、42.7%営業増益」。しかし前期の決算資料にはこんな事実が垣間見られる。
<ホテル事業>: 前期比5.1%増収、営業利益2800万円の黒字転換。23年11月末に八王子のホテル閉業/売上利益確保のための構造改革と受け止められる。
<式典事業>: 7.5%増収、8.3%営業増益。競業環境変化、葬式儀礼の小規模化の中・・・家族葬ニーズに対応した新たな2祭場の開設、3施設のリニューアル(安置室の新設・改装)を実施。
<介護事業>: 8.7%増収、7100万円の黒字転換。介護事業はM&A方式で展開されてきたが、2020年9月以降は新規展開を抑えている。
そして気になるのは、今25年3月期の動向。「2.2%増収(138億円)、5.5%営業増益(13億円)」計画だが、開示済みの第2四半期の実績は売上高こそ65億3200万円も、営業利益は「4億8200万円」に留まっている。無借金という好財務を背景にドミナント戦略の徹底でサバイバルの道を・・・と捉えられる。
が株価は迷っている・・・。2018年10月1日の初値:1060円に対し時価は900円台半ば水準・・・(記事:千葉明・記事一覧を見る)
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