タナベコンサルティンググループ 2Qは2ケタ増収増益、全事業部門が増収を果たす

2024年11月18日 18:46

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記事提供元:フィスコ

*18:46JST タナベコンサルティンググループ---2Qは2ケタ増収増益、全事業部門が増収を果たす
タナベコンサルティンググループ<9644>は12日、2025年3月期第2四半期(中間期)(24年4月-9月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比11.1%増の66.64億円、営業利益が同36.5%増の7.96億円、経常利益が同47.7%増の8.64億円、親会社株主に帰属する中間純利益が同44.9%増の5.07億円となった。

ストラテジー&ドメインの売上高は前年同期比8.1%増の11.93億円となった。物価上昇が常態化してきた経営環境の変化に伴い、「長期ビジョン・中期経営計画の策定・推進」「事業ポートフォリオ戦略の立案」等のコンサルティングテーマが好調であった。また、円安の進行や、内需縮小に伴う既存事業のみでの成長の限界から、「新規事業開発」「グローバル戦略の策定・推進」「ビジネスモデル変革」「ビジネスデューデリジェンス(M&Aコンサルティング)」等のテーマや行政/公共案件も増加した。

デジタル・DXの売上高は前年同期比12.2%増の15.19億円となった。業績好調な企業では、将来投資としてのデジタル投資意欲が高く、「IT化構想・DXビジョンの策定」から「ERPシステムの導入・実装」、「マーケティングDX(デジタルマーケティング・セールスプロセス変革等)」「ブランディングDX(Webサイト・SNS)」等のコンサルティングテーマが好調であった。また、組織全体でDXを推進する企業や生成AIの活用を推進する企業も増えており、「DX研修(人材育成・リスキリング)」「システム開発」「データマネジメント」等のテーマも増加。加えて、新たにグループに加わった株式会社Surpassの業績(2024年9月の1ヶ月分)も寄与した。

HRの売上高は前年同期比13.4%増の13.84億円となった。物価上昇が常態化してきた経営環境の変化や人的資本経営の拡がりに伴い、「人事処遇制度の再構築」「アカデミー(企業内大学)の設立」「ジュニアボード(次世代経営チームの育成)」」「サクセッションプラン」「女性活躍/DE&Iを推進する組織デザイン」等のコンサルティングテーマが好調であった。また、2024年問題等の経営環境・労働環境の変化に伴う人材マネジメントの見直しニーズも増加しており、「組織・人事戦略の策定・推進」「人材育成」「タレントマネジメント」「HR KARTE(人材アセスメント/HRテック)」「働き方改革」等のテーマも増加。加えて、新たにグループに加わった株式会社Surpassの業績(2024年9月の1ヶ月分)も寄与した。

ファイナンス・M&Aの売上高は前年同期比10.3%増の11.01億円となった。後継者不足を背景に、第三者承継も見据えた事業承継に関連するニーズが堅調であり、「ホールディングス化・グループ経営」「クロスボーダーを含むM&A一貫コンサルティング(戦略策定からFA、デューデリジェンス、PMIまで一貫支援)」「事業承継」等のコンサルティングテーマが好調であった。また、上場企業における資本コストや株価を意識した経営の実現に向けて、「企業価値ビジョン(IRも含む)」「コーポレートガバナンス・コード対応」「資本政策」等のテーマも増加した。

ブランド&PRの売上高は前年同期比11.4%増の12.96億円となった。BtoB企業や周年・事業承継を迎える企業が、パーパスやブランドの構築、グループブランディング等を検討する傾向にあり、「ブランドビジョンの策定」「クリエイティブ・デザイン」「戦略ブランディング・PR」等のコンサルティングテーマが好調であった。また、リアルイベントや展示会、店頭施策等のニーズが復調したことにより、「メディアPR(Global PR Wire(海外向けプレスリリース配信サービス)等)」「コンテンツマーケティング」「リアル×デジタルのハイブリッドプロモーション」等のテーマも増加した。

その他の売上高は前年同期比6.9%増の1.68億円となった。

2025年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比9.9%増の140.00億円、営業利益が同47.0%増の14.85億円、経常利益が同48.1%増の15.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同24.8%増の8.00億円とする9月11日発表の修正計画を据え置いている。《AK》

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