28日の香港市場概況:ハンセン0.04%高で小幅続伸、本土系不動産が高い

2024年10月28日 18:00

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記事提供元:フィスコ

*18:00JST 28日の香港市場概況:ハンセン0.04%高で小幅続伸、本土系不動産が高い
週明け28日の香港市場は、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比9.21ポイント(0.04%)高の20599.36ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が5.96ポイント(0.08%)高の7391.22ポイントと続伸した。売買代金は1363億2100万香港ドルに縮小している(25日は1612億5800万香港ドル)。


中国の政策期待が相場を下支えする流れ。11月4~8日の日程で開催される全国人民代表大会(全人代、国会に相当)常務委員会の第12回会議では、財政出動の具体的な内容が公表されると予想されている。ただ、上値も限定的。1~9月期決算の発表が本格化する中、中国企業の業績動向が気がかりだ。今週は時価総額上位のエネルギーや大手銀などの業績発表が集中する。また、中国の9月工業企業利益が前年同月比で27.1%減少し、減少率が8月の17.8%から9.3ポイント拡大したことも不安視された。(亜州リサーチ編集部)


ハンセン指数の構成銘柄では、政策期待で本土系不動産セクターの上昇が目立つ。龍湖集団HD(960/HK)が4.8%高、中国海外発展(688/HK)が4.1%高で引けた。ほか華潤ビール(291/HK)、百威亜太HD(バドワイザー・ブリューイング・カンパニーAPAC:1876/HK)が各3.0%高、中国蒙牛乳業(2319/HK)が2.8%高と消費関連株も買われた。


鉄鋼セクターも高い。重慶鋼鉄(1053/HK)が31.0%、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が9.1%、鞍鋼(347/HK)が7.2%ずつ上昇した。現地メディアによると、中国の鉄鋼業界では多数の企業が強力なパートナーとの連携やM&A(合併・買収)による再編を検討中。業界団体の中国鋼鉄工業協会が企業の提案をもとに業界の意見を集約し、具体的、かつ実行可能な支援政策の検討に入ったと報じられている。


半面、先週買われた太陽光発電関連が安い。太陽光発電用ガラス基板メーカーの信義光能HD(968/HK)が4.8%安、中国水発興業能源集団(750/HK)が4.5%、信義能源HD(3868/HK)が4.2%ずつ下落した。


他の個別株動向では、ピックアップトラック・SUV生産の長城汽車(2333/HK)が5.8%安。7~9月期決算の減益が失望された。


一方、本土市場は続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.68%高の3322.20ポイントで取引を終了した。不動産株が高い。素材株、医薬株、消費関連株、軍事関連株なども買われた。半面、銀行・保険株は安い。エネルギー株、公益株、ハイテク株も売られた。

亜州リサーチ(株)《CS》

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