PIAA、「融雪ハロゲンバルブ 」発売 LEDより速く雪を溶かし、視界確保

2024年10月17日 16:21

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ヘッドライトに付着する雪・氷を直接溶かし、視界不良の要因を未然に防ぐバルブ(画像:PIAA発表資料より)

ヘッドライトに付着する雪・氷を直接溶かし、視界不良の要因を未然に防ぐバルブ(画像:PIAA発表資料より)[写真拡大]

 PIAAは、ヘッドライト&フォグライト用ハロゲンバルブ「融雪ハロゲン スーパーハイパワー3200」を、2024年10月中旬に発売する。純正ハロゲンの60/55W 83.3度に対して、今回発売する製品は80/80W 107度と、約23.7度発熱量をアップさせ、効果的に雪・氷を溶かす。

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 現在、クルマのヘッドライトの光源としてはLEDが主流だが、その理由は明るさと低消費電力にある。だがLEDには、いくつかの弊害も存在している。

 その一つが、冬場に降る雪や寒さによるヘッドライトやフォグランプの凍結で視界が悪くなることだ。氷点下にならない地域ではそれほど問題にならないかもしれないが、雪が多い地域や寒さが厳しい地域では、大きな問題となることがある。

 走行中に大雪となれば、ヘッドライトやフォグランプはすぐに雪に覆われる。光が前方に届かなくなり視界不良を引き起こし、とても危険な状況だ。

 PIAAは今回、明るさを高めた「融雪ハロゲンスーパーハイパワー3200」を新たに発売する。このバルブは、純正ハロゲンバルブの明るさを150%向上させ、約23.7度の発熱量アップを実現。これにより、雪や氷を迅速に溶かすことが可能だ。

 PIAAの実験によると、PIAAが販売するLEH230のLEDバルブでは、霜が溶けるまで点灯から20分かかった。一方、今回新発売のハロゲンバルブでは、6分で霜が解消されたという。従来のLEDと比較して、約1/5の速さで霜が溶けることになる。

 LEDバルブでは、駆動回路であるドライバユニットがヘッドライトレンズから離れているため、熱がレンズに伝わるまでに時間がかかるという。一方今回の新製品は、バルブ自体が発熱することで、より効率的に雪や氷を溶かす仕組みとなっている。(記事:小泉嘉史・記事一覧を見る

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