25日の香港市場概況:ハンセン0.7%高で続伸、中国の景気刺激策に期待感

2024年9月25日 18:00

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記事提供元:フィスコ

*18:00JST 25日の香港市場概況:ハンセン0.7%高で続伸、中国の景気刺激策に期待感
25日の香港市場は、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比128.54ポイント(0.68%)高の19129.10ポイントと続伸し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が51.13ポイント(0.76%)高の6765.60ポイントと9日続伸した。売買代金は2548億4480万香港ドルと高水準が続いている(24日は2423億9870万香港ドル)。


前日の好地合いを継ぐ流れ。中国の追加景気支援策が引き続き材料視されている。主要な金融当局が24日、共同で記者会見し、預金準備率をや既存住宅ローン金利の引き下げ、株式相場の安定策、国内6大商業銀行の資本増強など広範な景気支援策を明らかにした。また、昨夜の米株市場で主要株価指数のNYダウなどが連日で史上最高値を更新したことも追い風となっている。米国の利下げ継続見通し、中国の追加支援策などで世界経済の鈍化懸念も薄らいだ。ただ、上値は限定的。香港の各指数は足元の上昇ピッチが急だったこともあり、売り圧力も高まっている。中盤から上げ幅を削った。(亜州リサーチ編集部)


ハンセン指数の構成銘柄では、医療サービス企業の阿里健康信息技術(241/HK)が5.7%高、中堅行の招商銀行(3968/HK)が4.5%高、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(2269/HK)が4.2%高と上げが目立った。


セクター別では、中国の金融が高い。上記した招商銀のほか、中国銀行(3988/HK))が2.2%、中国建設銀行(939/HK)が2.0%、中国平安保険(2318/HK)が3.8%、新華人寿保険(1336/HK)が2.9%、華泰証券(6886/HK)が4.0%、中信証券(6030/HK)が2.2%ずつ上昇した。


香港不動産セクターもしっかり。新世界発展(17/HK)が2.5%高、九龍倉置業地産投資(1997/HK)が2.3%高、恒隆地産(101/HK)が1.9%高、新鴻基地産発展(16/HK)が1.5%高で引けた。


半面、前日に急伸した新興EV(電気自動車)関連はさえない。蔚来集団(9866/HK)が1.9%安、理想汽車(2015/HK)が1.8%安、小鵬汽車(9868/HK)が1.5%安で取引を終えた。


一方、本土市場は6日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比1.16%高の2896.31ポイントで取引を終了した。金融株が相場けん引。不動産株、インフラ関連株、資源・素材株、消費関連株、ハイテク株なども上げが目立った。

亜州リサーチ(株)《CS》

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