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開始1年で初診予約1万件を突破、メドピアのWeb版病院予約システムとは
やくばと病院予約のイメージ。(画像: メドピアの発表資料より)[写真拡大]
メドピア(6095、東証プライム)が、『サービス開始1年で初診予約数1万件突破 高度急性期病院向けWeb予約システム「やくばと(9月1日付けでメドピアが吸収合併)病院予約」』と題するニュースリリースを発信した。
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メドピアは医師が集合知(経験・知見)を伝えあうプラットフォームを展開している。参加している医師数は全国に約12万人(医師総数の約3分の1)。現職医師の石見陽氏(CEO)により設立された。
やくばと、はこれまでメドピアの連結子会社として医療機関のDX化などを手掛けてきた。昨年7月から、急性期患者にとり不可欠な基幹病院・中核病院の初診予約のWeb化の実現を目的とする事業を開始した。そして1年。累計予約件数が1万件を突破したというのだ。このリリースの持つ意義は大きい。
従来、基幹病院や中核病院の初診予約は電話・FAXで行われていた。が、常にこんな課題を抱えていた。
*予約が特定の時間帯に集中することなどで、病院スタッフは大いなる業務負荷を背負い込んでいた。
*基幹病院・中核病院ならではの予約フローの煩雑さに伴う、システム化への障壁が存在していた。
*患者サイドからすると「日中に電話が出来ない/つながりづらい」といった問題があった。早期受診・早期治療の実施が遅々として進まないことで病が進みかねない。
こうした事態の解決策として、Web予約は有効。電話・FAX予約の対象時間外でも申し込み/予約が可能になるからだ。Web予約というと「???」と悩んでしまう私を含めた高年齢層も少なくない。が今回のWeb予約の枠組みにはUIが採用されている。コンピューター操作を容易にするシステムである。
リリースには実際に導入した病院例が記載されている。例えば、神奈川県藤沢市の藤沢湘南台病院。218床の急性期病棟を中心に、慢性期医療にも対応する330床のケアミックス型の病院。予約の窓口になっていた地域医療連携室のスタッフは6名。繁忙時には全員が電話中という状況で、以前から「電話以外で予約」をという課題を背負っていた。
試験的に一部の診療科でWeb予約システムを導入したが、「枠管理の煩雑さ」や運用が一部診療科に留まっていたため利用実績が上がらなかった。そんなタイミングで「Web病院予約」と出会い、導入。直近では1カ月あたり約100件の予約申し込みの実績を残しているという。
ちなみに本校作成時点でメドピアの時価は600円台半ば。年初来高値828円(2月20日)、同安値456円(8月5日)。今期計画の上方修正もあり、株式市場の大暴落で値を消した安値から200円方値を戻している・・・(記事:千葉明・記事一覧を見る)
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