欧米為替見通し:ドル・円は下げ渋りか、日米金利差縮小も株価にらみ円買い後退

2024年8月6日 17:25

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記事提供元:フィスコ

*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は下げ渋りか、日米金利差縮小も株価にらみ円買い後退
6日の欧米外為市場では、ドル・円は下げ渋る展開を予想する。米国経済の先行き不透明感で、ドル売り地合いは継続。日米金利差縮小も意識され、下押し圧力に。ただ、前日の世界的な株安が一服すれば、リスク回避の円買いは後退しそうだ。

前日発表された米ISM非製造業景況指数は前回から改善を示したものの、前週の低調なISM製造業景況感指数や雇用統計が改めて材料視され、国内経済の急減速を警戒したドル売りが先行。ユーロ・ドルは1.0940ドル付近で下げ渋り、ドル・円は144円90銭付近で伸び悩んだ。本日アジア市場は前日まで記録的な下げを示した日経平均株価の持ち直しでリスク回避の円買いを弱め、ドル・円は一時146円台を回復した。

この後の海外市場は引き続き米穀経済の見極める展開で、株価が手がかりに。連邦準備制度理事会(FRB)による9月の大幅利下げが期待され、ドルは積極的に買いづらい。日銀の金融正常化観測で円買い地合いは継続し、主要通貨は対円で下落基調が続くだろう。ドル・円は金利差縮小が意識され、目先も下落基調に振れやすい展開となろう。ただ、欧米株価指数が前日の大幅安から一服すれば、円買い後退でドルをサポートする。

【今日の欧米市場の予定】
・17:30 英・7月建設業PMI(予想:52.5、6月:52.2)
・18:00 ユーロ圏・6月小売売上高(前月比予想:-0.1%、5月:+0.1%)
・21:30 米・6月貿易収支(予想:-725億ドル、5月:-751億ドル)
・21:30 カナダ・6月貿易収支(予想:-20.4億加ドル、5月:-19.3億加ドル)
・02:00 米財務省・3年債入札《CS》

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